ハヤブサ・ジャックアイ マキマキのキャスト&ただ巻きで楽しむ
伊勢湾・鈴鹿沖のサワラ&青物ゲーム
キャストして巻くだけでサワラをメインに、青物類も攻略できることから今や全国各地で流行し、釣果を量産しているブレードジグ。伊勢湾においても、この釣法が秋のサワラシーズンにおいてスタンダードとなりつつある。そんなサワラ狙いで活躍するようにセッティングされたハヤブサのジャックアイ マキマキのサゴシスペシャルを手に、伊豫部功さん、橋本翔太さんが挑んだ。
伊勢湾内のサワラゲームでも、ブレードジグが流行!
瀬戸内海の岩国沖が発祥とされているブレードをテールに備えたジグのただ巻きによる探りでのサワラ狙い。岩国では、ブリの小型であるツバスやハマチのヒットを避けつつサワラ、サゴシを釣るために、このブレードを付けたジグの速い巻きの攻略法が誕生し、ブレードジグの速い巻きがサワラに効果的ということで、ここ数年で全国的にこの釣法が広まってきた。伊勢湾もそのひとつ。これまでもサワラ、サゴシ狙いの釣りは、この伊勢湾にもあり、秋になると多くのアングラーが狙ってきていたが、そこにブレードジグでの攻略がプラスされた感じである。そこで今回はテレビ愛知の「FISHING LOVER東海」で、その模様を収録(2022年11月26日放映。その動画は最下部に掲載)。伊勢湾のオフショアをメインに釣行を繰り返す実力派アングラーであるハヤブサフィールドスタッフの伊豫部功さんと、ハヤブサの商品PRを担当し、様々なルアーフィッシング好きで釣果を重ねている橋本翔太さんが挑んだ。伊豫部さんは自らも伊勢湾のボートガイド「10TEN FEET UNDER SALT」の船長を務め、もちろん伊勢湾のボートゲームは熟知しており頼りになる存在だ。今回、船は名古屋港から船を出す「遊漁船Kawasemi」に、ハヤブサスタッフ、FISHING LOVER東海の撮影班、アングラーズタイムチームというメンバーでお世話になった。
「遊漁船Kawasemi」。乗船したのは写真右側の1号艇。広く、波の中でも安定している船で、かなり快適。ミヨシのスペースも広く、キャスティングもしやすい。左はJr艇。船長のトミダさんは人柄がよく、サポート役の田嶋さんは魚探し、ネット、魚の処理など素早く対応してくれる。
「伊勢湾の秋の釣りと言えばサワラ。ハマチ、メジロ、ブリが日に日によくなっている状況。ナブラが起きれば、こちらも釣果が期待できます。昨日もハマチのナブラが凄かったです」と伊豫部さん。ただ……と続いた。
どうやら、サワラのシーズンが今期は遅れているという。これは伊豫部さん、船長ともに声を揃えた。サワラは湾内にいるのだが、まだ量が少ない様子。撮影取材を行ったのは10月の下旬。例年通りであれば最盛期に突入している時期のようだが、釣れるは釣れるものの、「確実に釣れる!」とまではいかないようである。ただハマチ、メジロは十分楽しめる。こちらもライトタックルでの好敵手であることには違いない。ブレードジグで、とことん伊勢湾を楽しもう!ということで出船となった。
伊勢湾サワラの探り方の基本
朝陽の中、船を走らせポイントとなるエリアに到着。船長は鳥や水面がザワついている場所、ナブラ、サワラの跳ね、そして魚探の反応を見つつ魚を探していく。鳥はいるが、まとまらない。
「まずはブラインドで探ってみます」(伊豫部)
鳥が飛んでいる方向、潮目などに向けて、ジャックアイ マキマキサゴシスペシャルの30gをキャストしていくが、反応は薄いようだ。
船長は、すぐに移動を告げた。そして次のエリアでは、サワラらしき跳ねが見えた。跳ねは単発。ただ、周りにはベイトの反応が出ている。3~5cmほどのカタクチイワシのようだ。水深は32mという。
「探り方の基本は、キャストして速めのただ巻きで巻くだけです。今のように表層付近にベイトの反応がある時は、キャストしてまずは表層付近を引いてきます。ベイトの反応、ターゲットの反応が上ずっている時は、中層から表層を引く感じです」(伊豫部)
伊勢湾では、中層より上に反応が出ている状況の時にヒットに繋がることが多いという。毎回、ボトムまでジグを沈めるのではなく、テンポよく上層だけを探っていったほうが、ヒットにより繋げられるというわけだ。ただ、魚探でボトム付近に反応が出ており、水深が浅い時はボトムまで沈めることもあるという。ちなみにこの後に探ったポイントは、水深14mといったシャローエリアもあった。そんな時も、ボトムまで沈めて探るのは効果的なようだ。
そんな中、伊豫部さんが「あ~!」と叫んだ。手前までジグを巻いてくると、その後ろにサワラが追ってきたのを目視で確認したのだ。あと一歩だった。
使用ジグ性能とジグの操作法は?
今回、メインジグとしてセレクトしたのは、前記した通り、ジャックアイ マキマキのサゴシスペシャル。ジャックアイ マキマキのノーマルモデルは、もともとショア用として開発され、巻くだけでアピールして魚を寄せられるように開発されたキャスティングジグ。テールに装着されたフォログラムシールが貼られたブレードが、リトリーブすることで艶めかしく揺らめき、回転し広範囲にアピール。また通常の巻きに加え、高速巻きではボディのウォブリングも加わり、ターゲットの高活性時に威力を発揮。さらにスローリトリーブ、フォールでは、ブレードのみでアピールし、根魚狙い、活性の低い魚にも最適という。そんな性能から様々なターゲットに対して実績を持ち、スーパーライトジギングでも活躍しているジグだ。そんなジャックアイ マキマキにワイヤーアシストフックを備え、サゴシ、サワラの歯によるアシストラインブレイク対策を施したのが今回のモデルとなる。
加えてジグの操作法について、伊豫部さんに聞いてみた。
「基本は、着水後に素早く糸フケをとってから、そのままただ巻きで巻くか、少し沈めて巻く感じです。速度は速め。これがサワラ狙いのパターンです。しかし、ただ巻きだけでなく、ストップ&ゴーや巻きながらトゥイッチを入れる、巻き速度の変化を入れるなどが効果的なこともあります」
ブレードの効果とその形状による、様々なアクション、スピードに対応するジャックアイ マキマキの性能が生きているというわけだ。
サワラを求めて伊勢湾内を調査!
船長はこの日、より活性の高いサワラを求めて、船を走らせてくれた。ポイントによっては上から10mに反応が出ている場所もあれば、ベイトが表層で群れている場所、サワラが時折跳ねる場所もあった。だが、なぜだかなかなか喰わない。ベイトの大きさ、そして素早く反応の出ている棚に届けられると言う、ジャックアイTGスイムに伊豫部さんは交換して探るが、こちらも結果に繋がらなかった。
そんな中で、橋本さんが掛けた。ただ、すんなり上がってきたこの魚はトラフグだった。それでも諦めずにキャストし続ける伊豫部さんと橋本さん。そんな中、橋本さんはキャスト可能範囲内で、水面に飛沫を出してベイトを捕食するシーンを見逃さずに、ベストポジションにジグをキャスト。数mリトリーブしたところで「ドスン!」とティップが曲がった。上がってきたのはツバス。サゴシではないが、嬉しい一尾だ。
その後、今回の動画撮影に同船していた、ハヤブサスタッフ鷲見さんにサワラらしきヒット。だがこちらは、ファイト中にフックアウト。しばらくして、またもや「ヒット!」の声を上げ、その正体は小型のマゴチであった。なかなかサワラが船上に入らない。結局、夕方まで粘り、マズメでサワラの跳ねを幾度が確認することができたが、釣果には繋がらなかった。ちなみに、同日に伊勢湾でサワラを狙っていた記者の知り合いの船長も、この日は喰わなかったという。サワラは当たり外れの激しい魚。こんな日もある。ただ、その後の釣果を聞くと、やはり当たり外れ日はあるものの、確率良くサワラは上がっている様子。例年、12月中旬ごろまで楽しめるという伊勢湾のサワラ、サゴシだが、今年はスタートが遅れたこともあり、もしかしたら12月中旬以降も楽しめるかもしれない。気になる人は、釣果情報とともに、船の空き情報などをチェックしてみてはいかがだろうか?
その他のタックル。サワラはライトに楽しめる。
今回、伊豫部さんが用意したタックルは、リールはステラC5000XG、C5000HGに、PE1.2号を巻いたもの。リーダーは、サワラの歯による対策も考え、フロロカーボン素材のものを結束。キャスト時に、リールにリーダーが入らない1mちょっとの長さだ。ちなみにメインラインは、300mは巻いておきたい。また、ロッドはゼニスのカレントライン・キャスティズムのCC-71LL、C73 Lを、いつもサワラ狙いの時は愛用しているという。サワラはオフショアキャスティングゲームの中で、かなりライトなタックル設定。初心者でも扱いやすい。ぜひ、タックル選びの参考にしてほしい。
当日の「Fishing Lover 東海」の動画はこちら
ボートキャスティングでサワラを狙う ~三重県伊勢湾~ – Locipo(ロキポ) 無料テレビ動画・見逃しネット配信サービス