豊後水道のディープに
マダイが湧いた日

早くもパターンを掴んでバイトが連発!!

今回『ルアーパラダイス九州ＴＶ』の取材で、ライズジャパンの植田マスオさんが訪れたのは大分県・豊後水道。ここに訪れるのは久しぶりだというが、ひとながし目からマダイは植田さんの帰郷を歓迎するかのようにヒットしてきた。

水深は100mほどで、豊後水道の真ん中付近に位置するディープエリアだ。周囲にはタチウオ狙いの船団がある。この日は小雨が降っているが風はなく、釣りがしやすい状況。植田さんがこの場所を狙うときには、通常は200g～300gの「なみだまTG滾」を使うが、海況が穏やかな今日の状況でファーストチョイスしたのは「なみだまMEDAMA」の150gだった。カラーはアカクロで純正ユニットの太短カーリー。海面に上がってきたのは、フックがカンヌキのど真ん中に刺さった良型のマダイだった。

「日が出ていなくて暗いので、シルエットがしっかりと出るアカキンを選びました」と植田さん。
と、解説をしていると一緒に釣りをしている五島俊介さんにもヒット。「今日はかなり楽しいね」と会話をかわしていると、次は植田さんにと、またもやヒットとバイトが続く。植田さんは、キャッチまでには至らなかったが、表情は曇ることなく釣り続けて再びバイトが。「今日はアカクロが最強かも」と、早速パターンを掴んだ様子。その直後に五島さんにもバイトがあり、五島さんは「底で喰っているので、底を中心に狙ったらアタった」とのこと。使っていたのは「なみだまTG(純正ユニット)」の125g、カラーはべたオレンジだった。

バラさないための、タイラバのファイトのコツについて語る植田さん。ロッドを大きくあおったり、ポンピングするのはＮＧ

ライズジャパンの2024年のイメージカラーはイエローだと語る植田さん。「なみだまMEDAMA」の150gのチャート(ユニットはゲソカーリーのフルチャート)にチェンジしてタイをキャッチ

ライジグにチェンジしてもタイ乱舞

タイラバでバイトが続いたので、植田さんはメタルジグのライジグSLJ・125gのイベント限定ライズカラーにチェンジ。その一投目で本日６、７回目のヒット。ヒットが続く理由を「レンジとスピードを合わせることが大事」と語る。

立て続けのヒットに、「釣れているときには、いろいろなことを試したい」と言う植田さん。手にしたのはビッグカーリーテイルを装着した「なみだまMEDAMA」150gのチャートオレンジ。ユニットはどでカーリーのオレンジゴールドドットだ。そうして大きなルアーには大きな魚が掛かると言い、タイラバを水中に落として狙い通りサイズアップしたマダイをキャッチ!!

その後はさらに波動を強めるためにブレードを装着した「なみだまMEDAMA」を投入して本日６匹目をキャッチした。

大きなルアーには大きな魚が掛かると言い、強波動の「どでカーリー」を装着した「なみだまMEDAMA」で良型をキャッチ

チャートオレンジの「なみだまMEDAMA」150gに連続ヒット!!　ユニットはゲソカーリーのフルチャート

さらに波動を強めるためにブレードを装着。先ほど釣ったタイがイカを吐き出したのでユニットをゲソカーリーのUVクリアにしてキャッチ!!

リアクションの釣りが奏功

７匹目のキャッチは、ちょっとバイトが遠のいてきた潮止まりの時間帯。このとき植田さんはリアクションの釣りを意識してこの状況を打開した。

「潮が動かくなったので、リアクションの釣りをしようと。通常、リアクションの釣りというと、早く落として速く巻く釣りをイメージすると思うんですが、タイラバを早く落としてフォールでマダイに気づかせて追尾させて、ゆっくり巻いて喰わせるといのもあります」と植田さんは言う。

つまりスピードの差によるリアクションの釣りであり、これが奏功してバイトを重ねたのだ。使った「なみだまTG滾」のウエイトは200g（べたオレンジ）、ユニットは太短カーリーのオレンジブラックゼブラだ。

リアクションの釣りはピンポイントのタイミングで使うのが有効であり、バイトが続かないこともある。そんな状況で次の一手として植田さんが手にしたのは、開発中のユニットを装着した「なみだまTG滾」の200g・赤黒。このユニットの特長は細いネクタイと波動が強いカーリーテイルを融合させたこと。タフな状況を打開するために開発を進めているものだ。これを使って再びヒットさせると、さらに別の開発中モデルを試してみることに。
「なみだま」にセットしているのは、ゲソカーリーから派生したというビッグサイズのカーリーテイル。コードネームはゲソカーリー・ジャンボだ。ボリュームを意識して、タイだけでなく、ブリ狙いも視野に入れて作ったプロトだ。

そしてこのプロトでも当然のようにマダイをキャッチし、さらに数を重ねていき、ストップフィッシングとなった。終わってみれば、バイトが続きすぎるので、それが不安になるほどの楽しい釣りができた。豊後水道にマダイが湧いた日ともいえるほどの好釣果を記録した一日となったのだ。

「なみだまTG滾」の200gを使い、早いフォールからスローな巻き上げによるリアクションの釣りを展開し７匹目をキャッチ

とにかくボリューム感を強く出したかったために作ったプロト。コードネームはゲソカーリー・ジャンボ

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まとめ：野間 登志輝