“飛ぶ”PEでアプローチの幅が広がる

抜群の糸抜け性能
国内販売初の16本ヨリPEライン

昔からキャストの回数は釣果に比例するといわれているが、一日中フルキャストするのは体力的な負担も大きい。ここぞという状況ではフルキャストで遠投ができ、探りながらの釣りでは8割の力で十分な飛距離が出せれば、それは結果的に釣果に結びつくはず。そんな“飛ぶ”PEラインがゴーセンから発売された。それが国内販売初となる16本ヨリ「アンサーキャスティングPE×16」だ。

抜群の糸抜け性能<br>国内販売初の16本ヨリPEライン

強力が飛躍的にアップしたので、ワンランク下げた号数が使える

日本におけるオフショアフィッシングラインの歴史は、ナイロンラインから始まった。相模湾・平塚のシイラ釣りではナイロンの4号、5号を使ってポッパーをキャストし、ときにはカツオやキメジを狙ってナイロンラインでメタルジグをシャクった。そんな時代が現在から40年近く前になる。現在ではオフショアのラインといえばPEラインが主流だが、40年近く前のPEラインは船釣り用がほとんどで、現在と比較すると、原糸自体の強力は強くなく、ブレイド技術も劣っていた。それでもジギングの世界ではPEラインが積極的に使われはじめていた。

キャスティング用のPEラインの開発はそこから遅れたが、ショアからのシーバスフィッシングで使うアングラーが増え、やがてオフショアの釣りにも導入されるようになった。PEラインの普及は、リールやロッドの強度・耐久性のアップやキャスト時にPEラインが絡みにくい形状のガイドが開発されたことが大きい。

そういった歴史のなかで、PEラインはいつしか4本ヨリ、8本ヨリの2種類が多用されるようになった。それぞれにメリット、デメリットがあるが、実は何本ヨリ? ということ以上に作るメーカーによって加工技術が違い、特性も異なるのである。

2024年の4月にゴーセンからリリースされた「アンサーキャスティングPE×16」は、日本で販売されるのは初となる16本ヨリだ。だがヨリ数はあくまでもその結果であり、“飛び”を高い次元で追求したPEラインなのである。今のところリリースされているのは0.8号、1号、1.5号、2号(各号数で150m巻と200m巻がある)とインショアの釣りに適した細糸番手だが、その最大強力は同社の0.8号の4本ヨリ(6.4kg)、8本ヨリ(7.3kg)と比較して9.1kgと、ワンランク上の強力を出していることがわかる。つまり、ワンランク細いラインを使って、飛距離を稼ぐことが可能なのである。これが大きなアドバンテージになるのは、語るまでもないだろう。

ブレイテッドラインとは思えないほど滑らかな表面

強力が飛躍的にアップしたのには、いくつかの理由がある。ひとつは号数ごとに最適な密度で糸を組むMPX製法。もうひとつは、原糸間の密着性を高めて感度・強力の低下を軽減させるHDX製法である。それに加え、同社の8本ヨリと比較するとフィラメント数が1.5倍になったことで表面がなめらかになり、ピッチ数が1.3倍にアップすることで構造安定度が向上したことも大きな理由だ。下の比較写真を見れば一目瞭然。表面が滑らかになれば、当然ガイドとの摩擦抵抗が減るので飛距離がアップするのである。

ゴーセン独自のSG加工が「ハリ」「コシ」を生む

「アンサーキャスティングPE×16」のもうひとつの特徴は、適度な「ハリ」「コシ」があっての表面が滑らかになることよって、キャスティングの際の糸抜けのよさを実現した点。柔らかすぎるPEラインは、キャストの際にバタついてガイドとの摩擦抵抗が増え、飛距離を低下させる。そして、ガイド絡みが起こりやすい。

柔らかいPEラインは操作性に不満が残る。適度な「ハリ」「コシ」のある「アンサーキャスティングPE×16」は、操作性に優れていることも見逃せない。また、ラインのカラーは日中から夜まで、あらゆる状況下で高い視認性を誇るピンクだ。キャストしたラインの処理やトレースコースを把握するのに、アングラー側から見えるラインは頼もしい存在である。

ゴーセン/アンサーキャスティングPE×16
https://www.gosen-f.jp/special/answer/casting_pe16.html

まとめ:サーフ金太郎

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