狙ったところに、ビシッと入れられる!
ヒラマサ、キハダ対応ロッド
ブラックヘラクレスの新モデル
ライカンが登場!
数々のオフショアフィッシングのアイテムを世に送り出してきたマングローブスタジオ。その中にキャスティングロッドシリーズのブラックヘラクレスがある。そして今年2022年、ヒラマサやキハダキャスティングに対応するモデルとして「ライカン」モデルが仲間に加わった。キャスト操作性の良いこのモデル。マングローブスタジオの代表・上屋敷隆さんに、その性能について話を聞いた。
長年テストをし、納得のモデルが完成!
エキスパートアングラーであり、マングローブスタジオの代表を務める上屋敷隆は、これまで自身の釣りに必要とする物を、自ら納得いくまでテストを繰り返して製品化してきた。アイテムの多くは、関東近海という難易度の高いフィールドでテストが行われ、アイテムによっては関東ならではの少ないチャンスをものにするための性能を備えたものとなる。ここで紹介するソルアズーラ ブラックヘラクレス・ライカンもそのひとつだ。このシリーズの第一弾目として、BKH-815Lycan、BKH-836Lycanの2タイプが登場。815モデルはPE4号~5号対応、836モデルはPE5号~6号対応となっており、上屋敷自身が、自身のホームグランドとなる関東エリアで、キハダ、ヒラマサなどの良型の魚を相手にする時に、必要となるアイテムとして作り上げた。
「ブラックヘラクレスには、今回のモデルと同じような番手として815PGS、836LMGというモデルを発売し、この2つのモデルも、納得いくまで作り込んだモデルでしたが、時間の経過とともにロッドテクノロジーも進化し、その結果、性能はさらに上げることができるようになります。また、使えば使うほど、もっとこうしたいという願望は出てくるものです。そこで新シリーズの開発をスタートしました。ただ、このクラスのロッドは、テストに時間がかかります。関東では、頻繁に、簡単にテストができないからです。かなり長くサンプルを作っては改良という作業を繰り返し、この夏やっと製品化となりました」
投げやすさと、操作性、キャッチ率向上を目指した
では従来のモデルとどう変化したのか? 「関東の場合、ヒラマサキャスティングは乗合船で楽しむ人が多く、その場合はアンダーキャストで投げることが必要になります。そしてアンダーでビシッと投げられることに加え、精度が重要になります。従来の836LMGは、使い続けているとアンダーキャストの際にティップ部分の張りが若干強いと感じていたことがあったため、弾性率の変化や、カーボンシートの配列の変更などを行い、従来モデルよりもソフトに仕上げつつ、同時にブレの少ないブランクスに変化させました。さらにバッド部分においては、強度アップさせています。また815PGSは、もともとアンダーキャストを行いやすいロッドでしたが、全体的なバランスを見直しつつ、より大型の魚の走りを食い止め、巻き上げ時により主導権を握れるようにバッド部分は強化しています」
どちらのモデルも、シャープなブランクになったことで、アンダーハンドでも、コンパクトなキャストでも十分な飛距離を出すことができるようになったという。また、このライカンモデルで最も追求したのが、キャスト時のトラブルレス性能とのこと。その設計のひとつがRVガイドの採用だ。
「素晴らしいガイドです。ガイド絡み、バッドへのラインの接触が軽減します。一度、このガイドのロッドを使ったら、その凄さを分かるはずです」
もちろん、その性能によりキャスト飛距離もアップする。ちなみに、RVガイドは従来使用していたガイドより軽く、ロッド全体重量も軽くなっているという。
「新しいブランクとRVガイドの採用により、どちらのモデルもアンダーでもオーバーでもキャストしやすさが実感できるはずです。また小型のプラグから大型プラグまで、幅広くしっかりとキャスト、操作することができます。初心者には扱いやすく、やり込んでいる人にも納得の性能に仕上がっていると思います」