老舗ロッドメーカーが作る究極の大物ロッド

ロッドを立ててモンスター級と戦う
SAKURA LURE DIVISION
マグロキャスティングロッド・Ocean Trophy

老舗ロッドメーカーである櫻井釣漁具(SAKURA)。さまざまな釣竿をこれまでの日本の釣りの歴史の中で開発、発売してきたメーカーだ。そんなメーカーが、昨年、大型マグロをターゲットにしたロッドを発表した。果たしてどんなロッドなのか、ここで紹介したい。

ロッドを立ててモンスター級と戦う<br>SAKURA LURE DIVISION<br>マグロキャスティングロッド・Ocean Trophy

櫻井釣漁具のノウハウと技術が結集したマグロロッド

1888年創業の老舗ブランド、櫻井釣漁具。江戸和竿といった伝統的な釣り竿から、現代のカーボンロッドまで幅広く手がけてきた。そして、ルアーフィッシング部門では「SAKURA LURE DIVISION」として展開し、ソルト用としてはライトゲーム、キャスティング、ジギング、タイラバ、ロックショアなど多様なロッドをラインナップしている。
そんな櫻井釣漁具が、2024年6月に発表したのが、2本のマグロ用ロッド「Ocean Trophy」シリーズ、「OCEAN TROPHY 7512」と「OCEAN TROPHY 7015」だ。

この2機種は、すでに昨シーズンに200kg超えの実績を持つ。近年、リールやライン、フックなどの進化により、クロマグロゲームは100kgを超え、200kgオーバーとの勝負も現実のものとなってきた。そんな巨大マグロと真っ向から戦うための櫻井釣漁具の答えが、このロッドには込められている。

Ocean Trophyの最大の特徴は、大型マグロを相手にしてもしっかりとロッドを曲げ、魚にプレッシャーを与えて浮かせる設計だ。マグロキャスティング用ロッドは、相手が大物だからといって、硬すぎるとアングラーが長時間のファイトに耐えられない。そのため、パワーとキャスティング性能の両立が不可欠となる。
この課題に対し、「ロッドをしなやかに曲げ込みながらも芯があり、曲げるほどにパワーと反発力を生み出す」性能を追求したという。
現在、この2モデルは櫻井釣漁具の公式サイトでは在庫切れとなっているが、マグロ狙いのアングラーにとっては、ぜひチェックしておきたい注目モデルだ。

遠投性能と誘い出し、ファイトのしやすさを融合
OCEAN TROPHY 7512

まずは7512モデル。7フィート5インチのレングスで、遠投によってマグロのナブラへしっかり届かせることが可能。広範囲を探る誘い出しにも適している。60〜200gのプラグを軽快に振り抜けるほか、繊細なルアー操作にも対応する設計だ。
100kgオーバーのモンスタークラスのマグロとも対峙できる強靭なバットパワーを備え、ロッドを大きく曲げながら、その反発力で魚を浮かせることで、ファイト中のアングラーへの負担を大幅に軽減する。適合ラインはPE8〜12号。税込価格は90,200円。

 

ファイトを少しでも楽に
OCEAN TROPHY 7015

一方、7015モデルは、200kgクラスのマグロを想定して開発されたショートレングスモデル。体力に自信のあるアングラーだけでなく、すべての熱意あるアングラーがモンスタークラスと真っ向勝負できるようにという、櫻井釣漁具の思いが込められた設計となっている。
遠投性能は7512には劣るが、ファイト時には手元からしっかりと曲がり、アングラーへの負担が少ないテーパー設計により、ロッドを立てた状態でのやり取りが行いやすい仕様。
また、マグロが船縁まで寄ってきた際、通常はロッドを脇に挟んで最後の攻防を行うが、その場面でもバット部分でしっかりとプレッシャーを掛け続けられるため、より短時間でのキャッチが可能となっている。キャストウエイトは80〜250g、対応ラインはPE10〜15号。税込価格は88,000円。

クロマグロゲームは、人間よりもはるかに大きな相手との“本物の勝負”だ。そのパワーは想像をはるかに超えるものがある。だが近年では捕獲規制で狙える日数は限られているものの、資源回復とともにヒットの機会が増え、さらにタックルの進化もあって、これまでよりも身近なターゲットになりつつある。
とはいえ、限られたチャンスを確実にものにするには、掛けたマグロと真っ向から一人で戦える装備と体力が必要不可欠。そのためには、魚にプレッシャーを掛け続け、自身も耐えられる体勢を保つことが重要だ。
その際、ロッドの反発力をうまく利用し、アングラーの負担を軽減しながら魚を浮かせることが求められる。今回紹介したOCEAN TROPHYは、まさにそのニーズに応えるシリーズと言えるだろう。

 

製品情報
https://www.sakura-rod.co.jp/sakura-lure-division/ocean-trophy/

まとめ:アングラーズタイム編集部

SHARE
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • link