AT column
「記者の愛用品」
他には無い逸品
スタジオオーシャンマーク
【KSリキッド02】
【オーシャンバリアー】
【ノットサポートKS45】
アングラーズタイム記者は、WEB運営、記事の執筆を行うことから色々な釣具と接する。さらに長く釣り業界に関わってきたことで、様々なものを使用してきた。そんな中で、これは長きにわたり使用している、これからも愛用していくと考えられるアイテムを今回は紹介。スタジオオーシャンマークの3アイテムをお届けしたい。

自身の釣りに必要な3アイテム
今回は、新たな記事形態として、記者自身が愛用していて、今やなくてはならない製品を紹介したい。今回紹介するのは、タイトルにもあるようにスタジオオーシャンマーク社の【KSリキッド02】、【オーシャンバリアー】、【ノットサポートKS45】の3アイテム。スタジオオーシャンマーク社は、これまでアングラーが必要とする数々の製品を形にしてきたメーカー。記者としても、発表されるアイテムに驚かされることが多い。社員のアイデアの発想力とともに、テスター陣からしっかりと意見を聞き開発。そのため、多くのエキスパートアングラーが製品の良さを認め、愛用している。記者自身もリール、オーシャングリップ、フックリムーバー、ノッター、リング、その他アイテムを使用。今回は、その中でも目立たない商品ではあるがオススメの前述した製品(写真上)を紹介したい。
KSリキッド02
この製品は、ノット時の摩擦抵抗の低減を行うための超低粘度シリコンオイル。スタジオオーシャンマークでは、FGノットをより完璧に、綺麗に行うためのオーシャンノッターOK105/OK70、エンドノッターという製品を発売しているのだが、そのFGノットでの、交互の編み込み後の締め込みの際の摩擦によるライン強度の低下を抑えるために登場したのがこのKSリキッド02だ。
FGノットを行う際、ワセリンなどを塗り、滑りを良くして締め込む人が多いと思うが、このリキッドの良いところは、ラインの奥まで素早く浸透し、摩擦を少なくするとともの、熱発生を抑えるという点。さらに速乾性であるため、その後の作業で手が滑らず、さらに手がベトベトになることもない。ワセリンを使用していると、手がベトベトになり、その都度拭く作業が必要になるが、これはその必要がないのがいい。

液体状のため素早くラインの奥まで浸透。しかもベタベタしてない。ノズルの先からラインに付けるだけでOKだ。
またスタジオオーシャンマークからの説明では、通常、何も付けずにFGノットの締め込みをすると2度以上の温度上昇があり、KSリキッド02を使用すると0.2〜0.3度の温度上昇とのこと。締め込み時の温度上昇は、ラインの劣化につながるため、より強度のある結束を実現するというわけだ。

ゆっくり締め込んでも、ノット部は熱を発生させる。スタジオオーシャンマークの検査では、2度以上の温度上昇があると判明。KSリキッド02を付ければ、温度上昇が抑えられ、締め込みもスムーズに。
ちなみに記者は、PRノット、リーダーとルアーをセットするリングの結束でもこのオイルを使用する。
まずPRノットでの使用方法。これは大型魚を想定した場合に行うが、リーダにPEラインをボビンで巻き付けた後、ハーフヒッチで軽く止め、KSリキッド02を巻き付け部分、ハーフヒッチ部分に添付。その後、FGノットのようにPEラインのヒゲ部分を強く引っ張り締め込んでいく。そしてその後、ハーフヒッチで編み込んでいく。この締め込みにより、より巻き付けたPEラインをリーダーに密着させる考えだ。
また、ジギングの場合は、リーダーの先にリング+スプリットリングでジグをセットするが、このリングとリーダーの接続の際にもKGリキッド02を添付。細いリーダーはそのまま結ぶことが多いが、大型魚を想定した太いフロロカーボンリーダーは、その硬さによって締め込みがきちんとできない。そんな時は、このKGリキッドで滑らせて締め込むというわけだ。
https://studio-oceanmark.com/products/ks02/
様々な結びで活躍するKSリキッド02。結び方はアングラー、スタイルによって様々だろうが、KGリキッド02は多くの結びをサポートしてくれるアイテムなので、ぜひ使ってみてほしい。
オーシャンバリアー
次に紹介するのは、ボックス内の用品のサビを防止してくれる気化性防錆剤。工業界では部品の長期保管で一般的に使用されている気化性防錆剤だが、これをスタジオオーシャンマークが速効成分、遅効成分を配合し、釣具用に開発。タックルの使用直後の収納から付着した海水に浸透してサビを防ぎ、さらにそのまま保管した場合は、遅効成分が働きサビを防いでくれるのだ。使い方もフィルムを剥がすだけで使用できるので、簡単でいい。
ちなみに記者は、塩の付いた釣具を入れるドカット等のボックスはもちろん、カメラバックにも収納。塩の付いた釣具を、遠征先などでそのまま収納し、戻ってきて数日経ってから片付けを行うこともあるが、しっかりとサビを防止してくれている。カメラバックのカメラは、釣具ほど塩まみれにはならないが、それでも塩が付着する。取材後に濡れた布で拭くなどのカメラのメンテナンスは行うが、入れておくことで安心だ。

ボックスの中に、フィルムを剥がして入れておくだけ。密閉状態で約6ヶ月間、開け閉めを繰り返しても3ヶ月効果が続くという。今やなくてはならないアイテム。入れておけば安心。

カメラバックにも◎!
ノットサポートKS45
こちらは名前の通り、ノット時のサポートアイテム。残念ながら2025年の夏現在は非売品なのだが、記者が長年にわたり使用しているアイテムだ。PEラインとリーダーとの結束、リングやBBスイベルへのリーダーの接続はアングラーによって様々な結び方をしていると思うが、記者はPEラインとリーダーはPRノットが多く、リングやスイベルへの接続トリプルニットノット(TNノット)を使う場合が多い。その際、ハーフヒッチによる編み込み作業が必須となるが、この時にラインテンションをしっかりと掛けて綺麗に編み込むために、このKS45が活躍する。
まずPRノットでの編み込みの際、ラインを足の指に巻き付けてラインテンションをキープして行う場合もあるが、指に巻き付けたラインが解け、作業中にラインテンションが緩んでしまう、またラインの細さによっては、テンションを掛けると肉に食い込んで痛いこともある。しかしKS45にラインをセットして、ベルトに足を通せばしっかりとラインテンションを掛けて作業することが可能。またリーダーのリング類への接続時の編み込みでは、フックが備えられていることから、そのフックにリングを掛けて作業することができる。さらにリーダーとリング類の接続で、編み込みしないノットにおいても、フックにリングを掛けて締め込みを行えば、よりしっかり行うことができる。特に太いラインの時の結束で活躍する。KS45は現在のところ発売されていないが、ショップで見つけた際は、購入をすすめたいアイテムだ。

編み込みを行う際は、ラインテンションをしっかりと掛けて行うことで、綺麗に仕上がるだけでなく、強度もしっかり保たれる。※汚い足でゴメンなさい。