ジギングのエキスパートアングラーふたりと共同開発

水深200mオーバーでジグをアクションさせて誘えるハイレスポンスロッド

今春、ダイワからリリースされる予定のソルティガ・Jレブリミット。ターゲットはカンパチ、ヒラマサ、マグロ。水深150m以上を狙って400~800gのジグを扱えるモデルが3機種リリースされる予定だ。その開発にはベイトジギングのエキスパート清水一成さん、小中孝浩さんが携わっている。スローな誘いを中心として演出するのではなく、ヘビーウエイトジグの操作感にこだわったというロッドの開発意図を探ってみたい。

水深200mオーバーでジグをアクションさせて誘えるハイレスポンスロッド

決してスロージギングロッドではない!

レブリミットはジギングにおいて二枚潮といったアングラーにとってやっかいな状況を打開するために開発されたモデルである。通常、二枚潮のときには“細糸+ヘビーウエイトジグ”&スロージギングロッドで回避することが多い。だがターゲットが大きいときには、細糸を使うのは難しい。安心できる太さのラインを使った場合、ロッドがスロージギング用のアクションであるとロッドティップが返らず、ジグにクイックなアクションを与えるのは困難だ。レブリミットは、このような状況でもしっかりジグをアクションできるように作られたロッドである。

ブランクはHVFナノプラスを使い、アクション、フッキング、ファイトといった動作中にネジレによってパワーロスを防ぐX45フルシールドによって強化。高反発ブランクとなり、ヘビーウエイトジグを意のままに操作できるハイレスポンスロッドに仕上がっている。

レジン量を必要最低限まで減らし、カーボン繊維の密度を高めた高密度HVFカーボンを採用。このカーボンを45°のカーボンバイアスクロスで締め上げたX45フルシールドでネジレ剛性を飛躍的に向上させている。

レングス5.4フィートというのが最大のキモ

太糸を使い、ヘビーウエイトのジグを、ティップを返してしっかりアクションさせたい。このようなときに使いやすいロッドは、極端に短いスティッフなモデルになる。ただ、短すぎるロッドはアクションを出すことができない。曲がらないロッドはアングラーに与える負担が大きい。ロッドが短いと船下に入ろうとする魚を、船底にラインが擦れないようにかわすことができない。レブリミットはこういったことを考慮し、テストを繰り返して、長さを導き出した。それが5.4フィートというレングスなのである。

リリースされるモデルはすべて5.4フィートでパワーが3タイプある。それぞれのジグウエイトはパワー4が400g。パワー6が400~600g。パワー8が500~800g。以上が基本だが、潮の状況に応じて番手の上げ下げをすることも行う。

魚が獲れて、アングラーがラクなロッド

レブリミットはスロージギングロッドではない。しかし、キレのあるジグのアクションの追求と、アングラーの身体的負担を軽減するために(曲がらないロッドはアングラーに負荷がかかる)、スロージギングロッドの要素も取り入れている。その要素とは、ブランクの真ん中ぐらいに力点を置いているということ。曲がることによってアングラーへの負担が軽減されることはもちろん、これによってジグをアクションさせたときに一瞬の間を持たせることが可能になる。この間があることによって、ジグを飛ばすことができるのだ。

ブランクの真ん中に力点を置くということは、表現的には簡単なように思えるが、決して簡単には作ることができない。まずブランクの特性をフルに活かすためのガイドセレクトが重要であり、リールシートの位置や形状も影響する。これらはフィールドでテストを重ねることでベストな状態に仕上げ、理想的なロッドのリリースに至ったのである。

ブランクの特性をフルに活かすため、カーボンガイドのダブルフットモデル、AGC-Cを採用。このガイドなくして、絶対にレブリミットの特性である“ハイレスポンス”を実現することはできなかった。

ソルティガSJとは異なり、脇挟みでの釣りを前提にしているので、リールシートをティップ側に15mm移動。リアグリップの長さは135mmに延長してバランスをとっている。

清水さんが提唱する“長時間使っていても疲れないグリップこそ最高”を実現させたZERO-SEATアクティブホールドトリガー。

 

ダイワ ソルティガ J レブリミット
https://www.daiwa.com/jp/product/xwjucba

製品紹介動画
https://www.daiwa.com/jp/product/xwjucba?videoId=6367113555112

まとめ:いくたあきら

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