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キャスティングができるレバードラグリールの新作 【ブルーヘブン】L75XH、L105XHマグブレーキ

スタジオオーシャンマークの2025年の春の新製品、【ブルーヘブン】L75XH、L105XHが発売された。キャスティングできるレバードラグの大型ベイトリールの新作として注目されているモデルだ。NEWモデルは、どんな性能を備えているのか? キャスティングレバードラグベイトリールの利点等を解説したい。

キャスティングができるレバードラグリールの新作 【ブルーヘブン】L75XH、L105XHマグブレーキ

キャスティング大型ベイトリールの必要性

堤防や磯からGTやイソマグロ、キハダ、ヒラマサといったショアから大型を狙うアングラーが近年増えている。そんなアングラーの中でベイトリールのトルクフルな巻き上げ、に注目し、スタイルを開拓してきたアングラーがいる。キャスティングを行える国産の大型ベイトリールが無かった時代に、自らキャスティングで使いやすくするために、ジギング用モデルを改造して使用していたアングラーもいた。そこでそんなアングラーからの要望で開発がスタートし、2020年に発売されたのが、ブルーヘブン マグブレーキL80Hi/Rと同L50Hi/Rだ。このモデルは、キャスト時のライントラブルが起きないように、マグネットブレーキを搭載したモデル。レバードラグ式の大型リールである。L80モデルはPE10号200m、PE8号300mのランキャパ、L50モデルはPE8号200、6号300mのラインキャパを備える。スタジオオーシャンマークが、これまで「アングラーが必要とするものを」という信念のもと、開発されたモデルと言えるだろう。そんなブルーヘブン マグブレーキに2025年、新たに仲間に加わったのが、L105XH、L75XHモデルだ。

2025年春の各地の展示イベントで公開されたエクストラハイギアを搭載したブルーヘブン マグブレーキモデルL75XH、L105XH。前モデルブルーヘブン マグブレーキL80Hi/Rと同L50Hi/Rで、その実力は実証済み。

ネオジウム製大型マグネットを配置した電磁誘導マグネットブレーキシステムを採用。スプール回転速度に呼応したブレーキ力を発生。使用するフィールドやルアーが大きく変わる際は、マグネットの設置数を変えることでブレーキ力を大きく調整も可能。

トップウォータープラグを軽快に操作可能なギヤ比

今回のモデルは、サイズアップとともにエクストラハイギアを搭載しているのが最大の特徴。まずラインキャパは、L105サイズで10号300m、8号400m、L75サイズで8号300、6号400mを装備。ギヤ比L105モデルが7.1:1で、ハンドル1回転で132cmの巻き取り、L75は7.3:1のギヤ比でハンドル1回転135cmの巻き取りを装備。スピニングリールのXGモデルと同等の巻き上げが可能であり、トップウォータープラグを軽快に操作することが可能だ。

エクストラハイギヤ化によって、スピニングリールのXGと同等の巻き上げを装備。ルアーアクションを自在にコントロールすることが可能。高効率な巻き上げと耐久性を実現するダイナミックギヤー設計を採用している。

強力な巻き上げ効率を実現する、マウンテンモジュールギヤーを進化させたのがダイナミックギヤーデザインを採用。ギヤトップ形状は、専用ホブ設計、職人による歯面仕上げで、巻き上げ効率を更に向上。

レバードラグの利点

ベイトリールのドラグにはスタードラグとレバードラグがある。スタードラグは、初期設定をしておけば、ハンドルを回してクラッチを戻すだけで常に設定したドラグ力を発揮する。一方、レバードラグリールは、レバーのファイトポジションでドラグ値を設定し、レバーを下げてスプールフリーにしてラインを放出。ルアー操作時はレバーをファイトポジションに戻して行うこととなる。レバー操作に少々の慣れが必要であり、レベルワインダーが無いことから、巻き上げ時にラインをスプールに均等に巻くために糸さばきが必要となるが、大きな利点として瞬時により的確なドラグ力の変更の操作ができる。スタードラグの場合、ファイト中にドラグの調整は行いにくく、ワンクリックで何g変化するか事前に調べない限り、的確な操作を行うことが難しい。一方、レバードラグリールは素早くレバー操作でドラグ力を変化させられ、レバーの位置で何g変化するか分かっていれば、強めたり、弱めたりといったことを間違いなく行えるのだ。適切なドラグ操作ができれば、魚を止めたい時に止め、ランディング直前で魚が強烈に暴れた時には緩めて対処するなど、バラシを軽減できるというわけだ。

瞬時に的確なドラグ操作ができるレバードラグ。結果として、バラシを軽減。ドラグレバーの形状は、高さを抑え外側から大きな弧を描く形状を採用。キャスト時に膨らんだラインが横風を受けてもレバーに絡みにくいデザインとなっている。

ブルーヘブンL75XH、L105XHの特徴

まずL75XHモデルだが、サイズは50サイズモデルをベースにしてパーミングしながら持ちやすく、ワードスプールにより75サイズに。パーミング側は50サイズと同じであり、ギア側は100モデルと同じ仕様になっている。またスプールにはサミングスペースを設けてある設計により、ルアー着水時等のライントラブルを軽減。さらに内蔵されたギアは既存のマグブレーキモデルよりも大きくなっており、ギアボックスは強固な作りになっていることで、よりトルクフルな巻き上げが可能だという。スプールは、ジギングモデルのブルーヘブンよりもワイド化し、キャスト時の巻径変化による飛距離ダウンを防止。スプールには防水カバー、ドラグディスクには防水リングが取り付けられ、巻き上げ時に高い防水性を誇る新しい防水システムを採用。より使いやすくなって誕生する。
ショアからの大型魚狙いだけでなく、オフショアでの大型魚狙いのキャスティングゲームでの可能性も秘めているレバードラグ大型ベイトリール。ベイトリールよりトルクフルな巻き上げが、アングラーを有利にさせる場面も多い。このリールを使って挑戦してみてはいかがだろうか。

ジギング専用設計のBHLスプールをワイド化しキャスト時の巻径変化による飛距離ダウンを防止。更にパーミング側のスプール最外径部にサミングスペースを設け、キャストやファイト時にコントロールが可能。

ブリッジを大型化(ブルーヘブンシリーズ最大)し、キャスト直後にラインが膨らんだ時にフレーム接触を防止する設計。ラインのダメージを最小限に抑える。

スプールに防水カバーが取り付けられ、ドラグディスクには防水ゴムリングを設置。巻き上げ時は高い防水性を誇りながら優れたスプールフリーを維持する新しい防水システムを採用している。

新たな設計思想による歯切りされたドライブギヤーと対になるピニオンギヤー。横方向圧力に強いアンギュラコンタクトボールベアリングとラジアルボールベアリングの2軸受け設計により、ピニオンギヤーの3Dブレを抑え、ハンドル回転を強い力でスプールに伝える。

 

 

製品情報
https://studio-oceanmark.com/products/blue-heaven-l105xh-75xh-magbrake/

まとめ:アングラーズタイム編集部

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