精密部品メーカーが、
その技術力で本気で作った!

PREDGE
高速沈下「TG HORNET」(ホーネット)
ハイサイ探偵団の監修「TG SHOWHASHI」(ショウハシ)

メタルジグを発売しているメーカーは数えられないほどあるが、ここ数年でフィッシングショーに出展したり、YouTuberと組んでルアー開発したりと勢いよくジグを発表、販売し、ファンを獲得し続けているメーカーがある。それが【PREDGE】だ。「冨士精密」という確かな技術力を持ったナット製造会社から誕生しメーカーであり、精密部品メーカーが本気で作ったジグを展開。今回はラインナップの中から、これからシーズンインするスーパーライトジギング、ライトジギングに最適な【TG HORNET】、【TG SHOWHASHI】モデルを紹介しよう。

PREDGE<br>高速沈下「TG HORNET」(ホーネット)<br>ハイサイ探偵団の監修「TG SHOWHASHI」(ショウハシ)

自社の技術力を活かしたルアー開発

【PREDGE】は前述したように、冨士精密が母体となっているフィッシングメーカーだ。冨士精密は、業界初のゆるみ止めナット「U-NUT」を開発し、ゆるみ止めナットの製造で国内トップクラスを誇る。そしてそのゆるみ止めナットは、自動車、オートバイ、新幹線、工作機器、輸送機器、遊具、橋脚、高速道路、鉄道、土木関係など、さまざまな場所で使われ、我々に安全を保証してくれている。そんなナット作りには、確かな技術力や品質が必要となる。その技術力、品質へのこだわりを惜しむことなくルアーに注入、製品化したのが、PREDGEのルアーだ。

冨士精密メーカー情報
https://www.fun.co.jp/

そこでPREDGEのルアー開発担当である原 久敬さんに、まずはPREDGEについて話を聞いてみた。
「PREDGEの立ち上げは、2021年9月になります。立ち上げ時には、今回紹介するTG HORNETと、BOWMANを販売しました。その後、さまざまなジグを開発して現在に至っています」
そのラインナップは、青物狙いのジグから、スーパーライトジギングまで幅広く展開。唯一無二のルアー作りを目指しているという。
「会社は大阪で、兵庫県明石での青物狙い、日本海の丹後での青物狙いなどで使用するものとして開発したのがスタートとなります。それまでに培ってきた冨士精密での技術力、知識を惜しむことなく注ぎ込み、テストを繰り返して開発は進めて来ました」
ちなみにPREDGEという名前は、「精密な武器になることを誓う」という意味の造語。「アングラーの精密な武器になってほしい」という想いが込められているという。

アングラーの精密な武器になるように、精密部品メーカーの技術力を活かしつつ、唯一無二のジグを開発! 身近なフィールドから遠征先まで、様々な場所でテストを繰り返して、完成に近づけていったという。

最速沈下【TG HORNET】。ブレードジギングでも好評!

PREDGEのルアーは、素材に鉛、タングステンを使い製品化を進めているが、今回はタングステンジグに注目したい。
「PREDGEは、特にタングステン素材のメタルジグ、タイラバに力を入れています。タングステンは比重が鉛より約1.6倍となるため、フォールが速い、シルエットを小さくできるという利点があります。今回紹介するTG HORNETもタングステンを使用したモデルです。ただ、タングステンジグは他社からも発売されているため、TG HORNET はPREDGEならではの特徴を出したいと考え、フォールのスピードを重視し、極端なテールヘビー形状で設計しました」

PREDGEの「唯一無二のルアー作り」という考えでデザイン。沈下の速い銅付きオモリから形状のヒントを得たという。これにより糸フケが出ずに高速落下。速い潮、2枚潮にもしっかり対応し、確実にボトム付近のターゲットへ届く。しかし、ただ沈下が速いだけでは、フィッシュイーターの捕食には繋がらない。そこで、片面は丸みを帯びたデザイン、もう片面は面を取った左右非対称のデザインにしつつ、引き抵抗を軽減するための細身のフロントに設計。ただ巻きでは抑え気味のウォブンロールでアピールし、ワンピッチではジャークごとにテールを持ち上げ、ローリングアクションを演出するという。

「高速フォールが特徴ですので、フォールで魚に見せ、追わせ、リトリーブ、アクションで捕食スイッチを入れる感じで使用するのがベストです。またブレードフックを付けて、サワラやマダイ狙いに使うのも好評を得ています」
ブレードジギングでは、ただ巻きで派手に動くものよりも、抑え気味のアクションのほうが効果的。TG HORNETのただ巻き時の抑え気味のウォブンロールは、相性抜群だったというわけだ。さらにTG HORNETは沈下が素早いため、サワラ狙いで潮が速い時、風が強い状況でのドテラ流しなどで、その威力を発揮するだろう。

カラーは、全6色。上左からマイワシ・アカキン・グリーンゴルド・シルバーゼブラグロー・ケイムラシルバー・シルバーグローヘッド。

TG HORNETにはNEWサイズが登場!

また、TG HORNET には2025年にモデルが追加される。
「120g、150gの重めのモデルが追加発売されます。小型のベイトを捕食している青物、マイクロベイトパターンのタチウオジギングにも最適です」
TG HORNETは、マイクロベイトパターン、スーパーライトジギングでのマダイ、イサキ、根魚に対応し、NEWサイズでは青物も含め、より幅広く対応できるようになる。また近年、東京湾のタチウオジギングは、小型ベイトによってシルエットの小さいジグでしか反応しない状況も多い。既存のウエイトでの浅い場所の攻略から、NEWサイズを使用して深場の攻略まで活躍するだろう。

ラインナップ

40g/52mm   販売価格¥2,090
60g/60mm   販売価格¥2,420
80g/66mm   販売価格¥2,860
100g/71mm     販売価格¥3,190
120g/71.8mm  販売価格¥4,070
150g/77.4mm  販売価格¥4,730
※価格は税込

製品情報
https://predge-fishing.com/product/130

ハイサイ探偵団監修【TG SHOWHASHI】

PREDGEが、スーパーライトジギング、ライトジギングでオススメするアイテムがTG SHOWHASHIだ。こちらは2024年に発売されたもう一つのタングステン素材のジグ。TG HORNETよりベイトライクなデザインを採用したモデルとなる。
「このジグは、人気YouTuberのハイサイ探偵団さんと、『何か一緒にやろう』という話からスタートし、ハイサイ探偵団監修で作り上げたモデルとなります。デザインとしてはセンターバランス設計ながら左右非対称にし、側面を大胆にカットしつつエッジを設けた乗り物のようなシルエットにしました」

動きとしては、TG HORNETとの差別化を考え、TG HORNETでの高速落下という性能に対し、TG SHOWHASHIはよく動くジグに設計したとのこと。ジャーク時のスライド幅が大きく、細身のシルエットに左右非対称のセンターバランスによって、速い段階で水平フォールを演出する。またワンピッチ、ジャカジャカ巻き等のジャークでは、逃げ惑うベイトフィッシュのようなショートのダートアクションでアピール。止めれば横向きで捕食の間を作り出す。タングステンジグの中では、長めの捕食の間を作り出す性能を備えているモデルだという。また、ただ巻きではリア部分のカットデザインによって、大きなウォブリングアクションも演出する。
「長めの喰いの間を演出できるモデルなので、しゃくり上げてからのロングステイが効果的です。また速いピッチの中に大きいしゃくり、長めのフォールをミックスする動きも良いです。ハイピッチで逃げ惑うベイトの動きを出し、その後にロングステイ&フォールで弱った、疲れたベイトを演出。さらに動かした時に、再び逃げ惑う動きとなり、そのタイミングで捕食してくるパターンが多いです」
対空時間の長いステイ、そして水平フォールといった特徴を備えながらも、細身でロッドアクションに対しては素直に動く性能は、初心者や女性、子供には使いやすく、ベテランアングラーにおいてはコンビネーションジャークなど、より思い通りの誘いを演出できるジグといえるだろう。

細身で左右非対称の形状により、ジャークは抜けが良く、軽い力で操作が可能であるとともに、簡単にダートアクションを演出可能。さらに小刻みに震えるスローのフォールで捕食の間を作り出す。青物から根魚まで、幅広く活躍する。

カラーラインナップは全7色。写真上左からアカキン、グリーンゴールド、マイワシ・シルバーグローゼブラ・ケイムラシルバー・シルバーグローヘッド、サバトビ。

ラインナップ

40g/74mm  販売価格¥2,200
60g/84mm  販売価格¥2,530
80g/94mm  販売価格¥2,970
100g/100mm 販売価格¥3,410
※価格は税込

製品情報
https://predge-fishing.com/product/375

タングステンジグが鉛のジグよりも、釣果において大きく差をつける状況は多い。今回、紹介した2つのタングステンジグも、強力な武器となることが容易に想像できる。

 

製品情報:PREDGE  -プレッジ‐
https://predge-fishing.com/

メーカー情報
https://www.fun.co.jp/

取材協力:PREDGE
まとめ:アングラーズタイム編集部

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