やっぱり、会場開催がいい!
3年ぶりに帰ってきたリアルショー
フィッシングショー「釣りフェスティバル2023 in YOKOHAMA」
2021年、2022年と新型コロナウィルスの影響でオンライン開催のみであった「釣りフェスティバル」だが、2023年の今年、ついにリアル開催としてパシフィコ横浜で開催された。そこでアングラーズタイムはカメラを持って、今年発表されたオフショア系のアイテムを覗きに。各社の一押しオフショア系アイテムを簡単にお伝えしよう。
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2021年以前、毎年、年明けの恒例行事であった釣り具の展示イベント。しかし、新型コロナウィルスが誕生したことで2021年にオンライン開催となってしまった。そして翌年2022年も同様にオンライン開催に。オンライン開催は、感染の心配なく安全に、しかも横浜をはじめ各地で開催されるリアル会場へのアクセスが困難な人も各社の春の新製品を知ることができるので良い部分はあるが、やはり会場に訪れ、発表された新製品を知り、気になる道具を手に取るというリアル開催の良さは大きい。さらにメーカーへ直接質問でき、各ブースでのトークショーも楽しい。そんなことから、今年の横浜「釣りフェスティバル」を待ちに待っていた人も多かったことだろう。
では実際、盛り上がりはどうだったかというと、今回から業者時間を無くした初日の金曜日の朝から多くの来場者が訪れた。さらに土曜日、日曜日も各ブースは盛況。やはり、実際に釣り具を触る、話を直接聞くというのは良いのだろう。ロッドの調子や強さ、タックル類のサイズ感や重量、フックの線形など、ホームページの情報だけでは知ることができないことも多いからに違いない。さらに有名アングラーに会え、色々と質問できるというのも魅力だ。
今回のこの記事では、各社のブースに訪れオフショアの一押しとなるアイテムを聞いてきたものを公開。ここでは簡単な紹介となるため、詳しく知りたい人は各社ホームページを覗いてほしい。また、後日になるがいくつかの製品はより詳しい内容を記事として掲載する予定なので、そちらもお楽しみに。※掲載は順不同
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会場のメインステージでは、様々なトークショー、キャスティングショーなどを開催。公式サイトで配信もされているので、ぜひ覗いてみよう。https://www.tsurifest.com/main_stage/
シマノ
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今年のシマノのオフショアゲームとしての一押しは、インショアゲーム。ショア感覚でオフショアの釣りを手軽に楽しめるボートゲーム。いわゆる湾内のショアよりをボートで狙うシーバス、クロダイ、サワラ、イナダやワラサを狙ったゲームだ。これらの釣りの楽しさ、そしてタックルセレクトなどを、会場で解説するとともに、特設サイトでも分かりやすく解説されている。
インショア特設サイト
https://fish.shimano.com/ja-JP/content/special_contents/23inshore/index.html
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リールは、カルカッタコンクエストMDの300サイズ、400サイズが登場。最大ドラグ8㎏、巻き上げ長は最大101cmとビッグフィッシュに対応したスペック。ビッグシーバスで活躍するのはもちろんのこと、新たなソルトベイトキャスティングゲームの扉を開きそうだ。
https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/baitlurecasting/a075f00003rgoobqa0.html
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トップウォータープラグ類は、各種カラーが追加。近年発売されたものなどの出しどころや動かし方のコツなどを、プロスタッフ、シマノスタッフが解説!
ダイワ(グローブライド)
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連日、多くの釣り人が訪れていたダイワブース。新製品の展示をはじめ、ステージでは連日トークショーを開催。
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左)新発売のティエラLJ IC。圧倒的なドラグ性能と巻き上げを備えたライトジギングリール。最大10㎏のドラグ力を備え、ライトジギング時の大物青物にも余裕で対応。さらにそのドラグ音を電子音で伝える性能を装備。これにより、クリック音の物理的抵抗を無くし従来構造を上回る高性能ドラグを実現している。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/bait_rl/tierra_lj_ic/index.html
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/bait_rl/tierra_lj_ic/index.html?videoId=6318750095112
右)21SALTIGA ICに追加モデル。それが140㎜のダブルハンドルが装着されたモデル。青物狙いなどで、速巻きとワンピッチを組み合わせたジャークが必要な時が多々ある。そんな時に、このロングハンドルモデルは操作がしやすいのが特徴。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/bait_rl/saltiga_ic/index.html
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/bait_rl/saltiga_ic/index.html?videoId=6318781657112
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左)ソルティガに小型モデルが追加。モノコックボディーに大口径G1ジュラルミン製マシンカットのタフデジギアを搭載し、巻きの強さ、ギアの強さを突き詰めたモデル。エアドライブローターの採用で、水中の潮の変化や魚のじゃれつきなど、情報を多く取れるのも特徴だ。20ソルティガの単なるダウンサイズではない、4000、5000、6000番が登場する。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/special/product/saltiga_4000_5000_6000/index.html
右)幅広いラインナップで、ライトゲームからオフショアや磯からの大型魚狙いで活躍する幅広いラインナップで発売される「BG SW」。フルメタル(AL製)ボディーに、大口径タフデジギアを搭載し、パワフルな巻き上げが特徴。手に取りやすい価格帯でありながら、ATDドラグ、エアアローター、EVAラウンドノブなど、必要な性能がしっかりと装備されている。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/spin_rl/bg_sw/index.html
VARIVAS
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バリバスは既存の製品の展示に加え、座ってゆっくりと製品の詳細が見られるブースを設営。大型ステージを備え、佐藤偉知郎さん、田代誠一郎さん、蒼井さやさんのトークショーなどを行い、多くの方が耳を傾けていた。
https://www.varivas.co.jp/varivas_square/2023/cms/
がまかつ
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「がまかつ」のこの春一押しのアイテムは「ラグゼ桜幻 鯛ラバーXX」。ブランク本体に、チューブラマテリアルにTORAYCA®T1100Gを採用し、さらに高強度高弾性素材TORAYCA®M40 Xをコンポジットし、がまかつの長年のロッド作りで培った技術をふんだんに盛り込んだモデル。しなやかでシャープでありながら強度を備え、軽快にタイラバを楽しめるシリーズだという。ベイトモデルが4アイテム、スピニングモデルが3アイテムのラインナップ。
https://www.gamakatsu.co.jp/products/24721/
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もちろん、フック類も多数展示。タイラバフックだけでも、多くのバリエーションが発売。
TENRYU
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テンリュウは、モデルチェンジしたジグザム・ドラグフォースを展示。今回のモデルも、圧倒的な粘り強さを可能にするC・N・Tを採用し、ブランクは各モデル新たに設計し直し、更なる軽量化を実現。全4機種あり、青物攻略の様々なシチュエーションに対応できるようになっている。ブランクメーカーでもあるテンリュウならではの、こだわりが詰まったモデルだ。
https://fishing.tenryu-magna.com/offshore/jig-zam_draggforce.html
テイルウォーク
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テイルウォークのオフショアの新作の一押しは、「L-JIGGYS SSD」。様々な分野があるライトジギング、SLJをカバーするロッドシリーズ。ライトジギング、SLJともに使用ジグの幅があり、さらに攻略法も多彩なため、よりキャッチを求めるためには、ベストなモデルを使用することが必要。そのために全10アイテムをラインナップ。自身が求める1本が見つかるだろう。その他、METARIZONにイカジグ対応モデルや、Tip-bang SSDに深場、速潮対応のMHモデルが追加されている。
https://www.tailwalk.jp/product/l-jiggys-ssd/
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ジグもBLINK MANが登場。海中を疾走するように動くスローピッチジャーク用ジグ。
https://www.tailwalk.jp/product/blinkman/
XBRAID(YGK)
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究極のラインを目指し挑み続ける「XBRAID」。今年発売の注目アイテムは、「SHINJI X9」。新製法X9に新開発RC加工、W構造(オッズポートWXP1 NEW TYPE)による、高強度、高耐磨耗、水切れ、感度を備えたPEラインだ。水切れ性、糸フケしにくい適度なハリで、潮流、魚信をしっかり捉えることが可能だ。0.6号から4号までラインナップされている。
https://xbraidygk.jp/products/p3680/
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リールにラインを巻く際に、ライン強度を落とさずにしっかりときつく巻く新たなランテンショナーも展示。
ジャッカル
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ヘッドの後ろにネクタイというのが一般的であったタイラバゲームだが、ヘッドと沿うようにネクタイを装着することでバイト率を向上させるなど新たな形を作り上げたTGビンビンスイッチ。2023年は、従来のモデルに加え「TGビンビンスイッチキャンディ」というモデルが登場。従来のモデルの縦の誘いに対し、横の誘いを意識してヘッドをデザイン。ドテラ流しやキャスティングで威力を発揮する。また、ビンビンスイッチに被せることでアピールが倍増する「ビンビンスイッチ マスク」も登場。さらに流行のアマダイ狙いに対応する「ビンビンスイッチアマダイspecial」も発売される。
https://www.jackall.co.jp/saltwater/offshore-casting/products/tg-binbin-switch-candy/
https://www.jackall.co.jp/saltwater/offshore-casting/products/binbin-switch-mask/
https://www.jackall.co.jp/saltwater/offshore-casting/products/tg-binbin-switch-amadai-special/
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タイラバ用ロッド「BIN-BIN STICK SUPREME」も登場する。内湾フィールドで数少ない小さなアタリをより確実に乗せられるように設計されたBSP-C510SUL。適度に張りをもたせたバッドからベリーにより高感度性能を備え、ティップからベリーで小さなアタリも捉える性能を備えたBSP-C67UL。さらに軽快なキャストと、チューブラティップにより小さなアタリを捉えるベイトロッドにも負けない感度を備えたスピニングモデルのBSP-S65ML。どのモデルも、タイラバゲームをとことん追求するアングラーに最適なモデルだ。
ハピソン
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様々な釣り便利アイテムを発売するハピソン。今回の目玉は、魚に付いたアニサキスをより探しやすくするライト。アニサキスをクリアに移す波長のライトだ。また、年齢によって視界のピントが合わなくなってきたアングラーに最適な充電式ライトルーペも展示。タックルボックスに装着したり、首に掛けることもでき、夜はもちろん、朝夕の準備でより重宝しそうだ。
https://hapyson.com/products/tsumoto-style-series/1980/
https://hapyson.com/products/light-related/2032/
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その他、究極の血抜きができる津本式の様々なアイテムを展示。釣りに関する様々な便利グッズが発見できるブースだった。
エバーグリーン
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エバーグリーンはアジングロッドの「ソルティセンセーション ネオ」を発表。超高感度シリーズで、全9モデルラインナップされるという。また、人気ロッドであるポセイドンももちろん展示。いっきに各モデルの調子を見れるのはフィッシングショーならでは。スローピッチジャークの生みの親、佐藤統洋さんもブースにて製品説明を行っていた。
https://www.evergreen-fishing.com/news_html/2023products_salt.php
ハヤブサ
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ハヤブサの今期のオフショアゲームのオススメアイテムは「ジャックアイ サワラスピン」と「ジャックアイ 船巻き」。サワラスピンは、超高速巻きでもブレードがしっかりと動きアピールする性能。すでに2022年に多くの実績を残しているモデルだ。また、ジャックアイ 船巻きは大物対応のブレードフックを搭載したモデル。青物攻略で威力を発揮する。
https://www.hayabusa.co.jp/hayabusa/products/FS437/
ヤマガブランクス
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比較的手に取りやすい価格帯でありながら信頼できるロッドで人気のヤマガブランクスは、「Sea Walk Tairubber」を発表。全4機種のラインナップは、「乗せ重視」、「深場・潮流場対応」、「シャロー・ショートバイト攻略」、「掛け重視・高感度」に設計され、様々なタイラバフィールド、状況に対応できる設定となっている。
https://yamaga-blanks.com/product/boat-light-game/seawalk-tr-re/
リップルフィッシャー
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リップルフィッシャーでの注目製品は、人気のキャスティングロッド「Ultimo」。2023年に従来のモデルから生まれ変わって発売。82ML、83M、710MHの3タイプがリリースされ、それぞれ個性を持たせつつ、圧倒的な性能を求めたというもの。リップルフィッシャーのボートキャスティングゲームの最高峰といっても過言ではないモデルに仕上がっているという。
https://ripplefisher.com/product/off-shore-game/ultimo-new
オーナーばり
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オーナーばりブースは今回、漫画家・佐藤秀峰さんが書き下ろした漫画をどかーんと展示。もちろんその周りにフックを展示し、その中でオフショアの注目アイテムは、リアアシストフックのショートチェイサー。ドテラ流しでの青物やマグロジギングをはじめ、プラグのフックにも使用可能だ。また、高ドラグファイトでも耐えるスティンガートリプルエクストラSTX-68も新パッケージで発売とのこと 。素早い貫通、身切れを防止する形状が特徴のフックだ。
https://www.owner.co.jp/
スミス
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スミスでは、中村豪氏が出迎えてくれた。オススメは、「CBムラマサ3S・TS(トンジギスペシャル)」とのこと。従来のCB.ムラマサ3Sのスパイラル・スライド・ロングステイというアクションを継承しつつ、引き抵抗を軽減させたのがこのモデル。ジャーク&フォールでの縦移動をより抑え、長時間横向きでアピールするトンジギ狙い専用設計だ。大型カンパチ狙いなどでも活躍するという。
https://www.smith.jp/product/salt/cbmuramasats/cbmuramasats.html
ネイチャーボーイズ
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環境に配慮している釣り具作りをしているネイチャーボーイズは、紙パッケージやジグのリサイクルの他、新製品として「IKAJIG」を展示。その名の通り、イカを釣るジグ。鉄ジグのテールにカンナが装着され、各地で注目され始めているという。サイズ展開は、65g、80g、100g、125g、150g。その他、キャスティングロッドのプロトなども展示していた。
https://www.e-natureboys.com/archives/category/product
ヤマリヤ
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ヤマリヤでは、すでに発売されているプラグ類の展示に加え、現在開発中のプロトルアーを展示。様々なヤマリヤオフショアプラグのサイズ違いを開発中。ラピードの250㎜、ラピード110㎜、ローデッド200㎜、フラペン170㎜、ボアー150㎜、ポップクィーン200㎜、レガート230㎜&210㎜、140㎜が展示されていた。また、沖磯でのディープレンジ攻略が可能なリライズS130に、さらにヘビーウエイトのS150が追加。どれも楽しみだ。
https://www.yamaria.co.jp/maria/product/gm/plug
https://www.yamaria.co.jp/maria/product/detail/200
サンライン
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サンラインの注目ラインは、ハイグレード原糸を採用し、初期性能を長持ちさせる「PSP」コーティングを施した「INFINITIVE」PEラインを発表。0.6号から3号までの4本縒り、8本縒りがそれぞれ発売される。
https://fishing.sunline.co.jp/line-top/
JGFA
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日本の記録申請や、タグ&リリース、様々な大会などを行っているJGFA。昨年の記録の展示のほか、ノットコンテストも行っていた。コンテストは誰でも参加できるので、競い合うだけでなく、自身のノットがどれくらいか把握するのにも良いだろう。海上で入会もできる。
https://www.jgfa.or.jp/