PE10号、12号が使える1ピースのキャスティングロッド
BORONパワー炸裂!!
200gクラスのルアーの
キャスティングゲームに対応
タックルの進化とアングラーのテクニックの向上によって、近年キャッチできる魚のサイズが大きくなった。ターゲットを研究することで、使うルアーは多岐にわたる。大物を狙うときでも、捕食しているものがマイクロベイトやイカ、サンマ、ダツ、シイラ…と地域や状況によってさまざまなので、それにマッチさせるルアーを使うケースも増えてきた。そして近年、注目されているのがウエイト100gを超えるマグナムベイトの存在である。
レスターファインから、ブラックブレイズIIシリーズにNEWモデルが追加されたが、共にキャストティングウエイトのMAXは200g。この2つのモデルに注目した。
ボロンロッドの可能性を誰よりも信じているメーカー
日本におけるBORON(ボロン)ロッドの伝道師、レスターファイン。ボロンといえば、古くはO社のフライロッドやF社のバスロッドなどをイメージする人もいるだろう。オフショアロッドではS社のボロンロッドが知られている。しかし、現在では「ボロンは金属だから、ボロンロッドは重い。ボロンを使っているとイメージ的に高く売れるから使っているのでしょ?」という誤った認識で伝わったことなどによって、その存在を薄めている。
しかし、レスターファインは、ボロンのバスロッドをリリースした当時から釣具店をまわっていた営業マンが「ウチのボロンロッドは根元からティップの先端までボロンが入っています」と言い、「持ってみてください」と釣具店の担当者に手渡し「重いですか? そんなことないですよね。曲げますよ、硬くないですよね。もっと曲げますよ、ここからは曲がりませんよね」とボロンロッドの真実を、実際に体験してもらって伝えてきた。
ボロンロッドは決して重くないし、棒のように硬くて曲がらないロッドでもない。レスターファインでは、ボロンを「補強」として使うのではなく、ブランクの根元からティップの先端まで入ったフルレングスボロン×カーボンブランクを制作した。そしてブラックブレイズシリーズでは、さらにこのシートを2層に増やすことで、この上のないパワーを得たのである。その最新のモデルがブラックブレイズIIシリーズの76ZXと67ZXだ。
ブランクの特性をフルに活かす1ピースモデル
レスターファインはボロンロッドの制作に長く携わり、その特性を余すことなく作品に注ぎ込んでいる。同社で初のオフショアキャスティングロッド「ブルーブレイズ」のリリースを経て、そのパワーモデルとしてリリースされたブラックブレイズIIの最新のモデルが76ZXと67ZX。
ターゲットはヒラマサ、大型マグロ、GTであり、76ZXがレングス229cmでロッドウエイトが460g。PE10号まで対応し、キャスティングウエイトは200gとなっている。67ZXはレングス203cmでロッドウエイトが487g。PE12号まで対応し、キャスティングウエイトは200gである。
共にブランクのパワーを最大限に活かすワンピースであり、マグナムベイトをしっかりロッドに載せてキャストでき、大物とのファイト時にリフトパワーでトルクを追求した設計になっている。※グリップは着脱式
受注生産モデルの職人仕上げ
この2モデルの特徴のひとつは、PE10号、12号が使えること。もちろん「使える」というのは、アングラーがストレスなくキャストができるという意味である。
1ピースロッドはジョイント部がないのでフェルールを強化するための補強がない。そのためブランクの特性をフルに活かすことができ、フェルール強化のためにロッドウエイトが結果的に増すことがない。だがその一方で長さの限界があり、故に飛距離が問題になる。そういったことも解消したのがブラックブレイズIIの76ZXと67ZXなのだ。
一般的にはこのタイプのロッドのストリッピングガイドは、#40番が用いられる。それを#50番を取り付けることとガイド数を減らすことで摩擦抵抗を減らし、その結果、飛距離の問題を解消した。あくまでも想像ではあるが、ここに至るまでは数多くのテストを繰り返したのだろう。そういったことは、経験値の高い設計者がいてこそできることだ。ボロンロッドの魅力を知ってしまったアングラー。そして新たなる世界に足を踏み込みたいアングラーにオススメのモデルといえるだろう。
ちなみにブラックブレイズIIは受注生産モデル。気になる人は、購入者は、下記のアドレスからウエブサイトに入り購入してほしい。
製品情報
レスターファイン/ブラックブレイズII
https://restaffine.com/blackblaze.html