夢の一匹と出会うためのシリーズ
”LET THE BATTLE BEGIN"

世界のPENNが、平松慶が
日本の大型魚を獲るために誕生させた
オフショアジギングロッド
PENN SLMMER JIGGING

世界中に愛用者を有し、多くのビッグフィッシュと対峙してきたPENN。そんなPENNから日本向けのシリーズとして発売されたのがSLAMMERロッドだ。今回、新たに発売となった「PENN SLMMER JIGGING(スラマー・ジギング)」は、大型魚を狙い続けるPENNプロスタッフの平松慶さんが、国内外の様々な場所で大型魚をより確実に掛け、そして獲るために監修したモデル。各モデルの性能、使い方(出番)を平松さんが自ら解説してくれた。

世界のPENNが、平松慶が<br>日本の大型魚を獲るために誕生させた<br>オフショアジギングロッド<br>PENN SLMMER JIGGING

 

平松慶プロ監修。大型魚攻略に必要な4ラインナップ

アングラーズタイムの連載「平松慶のオフショアワールド」でもお馴染みの平松慶さん。日本のジギング創世記から大型魚を狙い続け、自身のテクニック、そして観察眼で多くのトロフィークラスを手にしてきたエキスパートだ。そんな平松さんの名言となっているのが「釣れたんじゃない、釣ったんだ!」。その意味は、ただ闇雲にしゃくって釣り上げたのではなく、フィールドの状況を考え、魚の行動を予測し、そしてそれに合った誘いを入れて掛けるというもの。そんな平松さんの釣りを具現化するためには、ロッドの性能が重要である。思い描いた通りのジグの動きを演出できるロッドが必要というわけだ。そして、大型魚がヒットした際の、トルクフルな性能を備えていることも、もちろん大切となってくる。今回発売となった平松慶さん監修の「PENN SLMMER JIGGING」は、平松さんのこれまでの様々な経験から生まれた、大型魚を獲るためのノウハウが詰まったロッドなのだ。

今回、発売となるのは、平松さんが得意とするスピニングリールによるジギングロッドだ。平松さんが、ジギング創世記から日本各地で狙い続けてきたヒラマサ、そして大型ブリ、キハダ、カンパチ、イソマグロ、大型根魚を想定した、63ML、63M、56H、53XHの4機種のラインナップとなる。2018年に初の日本向けのロッドとして発売された平松さん監修のTORQUEシリーズの基本性能を受け継ぎつつ、PENN最新のテクノロジーを搭載して誕生させたのが今回のモデルだ。

長年のジギングの経験から誕生した、2018年に発売されたPENN初の国内向けジギングロッド・トルク。そのロッドをさらに進化させたのが、今回のスラマー・ジギング。調子、長さなど、平松さんの経験から設定された大型魚対応ジギングロッドだ。

実戦でのジグ操作、ファイトを想定したアイテムごとの設計

さて、まずは今回の各モデルについてだが、それぞれに想定したジャーキング、ジグ形状、そしてターゲットに合わせて設計が施されている。ジギングでより確率良くヒットさせるにはアングラーのジャーキングテクニックはもちろん必要なのだが、ベストなジグの動きをより効果的に演出するロッド性能が重要である。まず、平松さんが最も多用しているのが63ML、63M。ヒラマサ攻略、キハダ攻略、大型ブリ狙いにおいて、この2種を使い分けている。長年の経験から想定された、長さと調子だ。

「まず僕は魚を掛けることを優先します。どうやって魚を掛けるか? ジギングの場合、水中でジグをどのように動かすか? ということを最も重要視しています。ジギングでの攻略において、ジグの線の動作、点の動作で探り分けるというのを僕はこれまで提案してきたのですが、ジグを動かし続けるワンピッチが線の動作。これに対して、ジグにホバーリングの動きを入れて捕食の間を作って魚の口を使わせるのが点の動作。これらを演出するために作り上げたのが、この2機種です。63という長さは、これまでの経験からジグ操作、ファイトともに扱いやすい長さだと思います」(平松)
そして更に大型魚を狙う遠征、潮の速い状況、深場で使用するのが56H、53XHとなる。

魚を掛けることを最優先に考え、アイテムごとに異なる調子を設定。

SLJS-63ML

点の動作で魚に口を使わせ、しっかりと掛けるために設計されたモデル。ジグの移動距離を抑えつつ、魚が反応する動きを演出するティップからベリーのアクション設計。先調子のロッドでは、ジグが飛びすぎてしまうが、しゃくりの動作でベリーまで入り、バッドでジグを動かす作りになっている。
「魚を寄せた時に、スイッチを入れる、ジグにじゃれるような動きをさせるために、ジグの惰性の動きを活用して、ホバーリングを入れて誘います。そのような時に、より喰い込みを良く、ハリがしっかりと口内に入り、その後、確実にフッキングに持ち込めるように、ファーストテーパーの要素も持ちつつ、ベリーまでしっかりと曲がる調子に設計しています」

SLJS-63 M

線の動作を演出するためにアクション設定したのがこのモデルだ。線の動作では、ワンピッチやジャカジャカ巻きなどでアクションし続け、ジグの動きの中で捕食、フッキングに持ち込むため、ジグを操作しやすいファーストテーパーに設計。またキャストして広範囲を探る際にも、ジグを投げやすいブランク設計となっている。
「ジグを動かしている最中に魚が反応し、ガツンと喰ってくるような状況で使用するロッドのため、喰い込みを重視するのではなく、ジグアクションを優先した設計です。ただファーストテーパーといえ、『超』が付くような設計ではなく、ジグをしっかりと動かせつつも、ヒット時には弾かない作りになっています」

SLJS-56H

遠征の大型カンパチ、イソマグロ、キハダ狙い、大型根魚狙い、トンジギで多用する300gクラスのジグをワンピッチで動かすために設計されたモデルがこちら。短めのレングスにより、アングラーの負担をやわらげつつ、さらにヒットしてからの主導権も握りやすい。RCB2ブランクにより、ヒット後はパラボリックなベンドを描きつつ、大型魚の強烈な引きを吸収。大型とのファイトに備え、エンドキャップはFuji製のGRCギンバルラバーキャップを採用している。
「ヘビータイプながら、良く曲がるロッドです。ヘビージグ、太糸対応ながら、掛けてからのやりとりが楽なロッドです。また、この良く曲がる性能により、ジグをナチュラルに動かすことができます」

SLJS-53XH

ジグ400gまで対応するハイパワーモデル。短めに設計された5フィート3インチのブランクスだが、この長さは重いジグでもしゃくりやすく、しっかりとジグを操作することが可能。カンパチ、ヒラマサ、大型根魚、さらにキハダの40㎏オーバーを、RCB2製法のパラボリックに曲がるブランクが受け止める。56Hと同様、大型魚とのギンバルファイトに備え、Fuji製のGRCギンバルラバーキャップ仕様となっている。
「ディープゾーンに使いやすいモデルです。強く、レングスが短いことで、ヘビーウエイトのジグをしゃくりやすい性能を備えています。ジグをしっかりと動かすことができるため、活性の高い魚を連続ジャークで攻めたり、大きめのアクションを入れて魚の側線を刺激するような攻めに向いています。56Hと53XHを状況に応じて使い分けをして攻めていくのもオススメです」

ガイドは全モデル、オールダブルラッピング仕様のFuji Sic ステンレスフレームを使用。グリップは、長時間のファイト、力強い引きの際に握りやすい形状を採用している。

56H、53Hモデルは、ロール状のカーボン、グラス複合コアの外層に、縦方向のグラス繊維で補強したRCB2製法を採用。これにより負荷が均一に分配され、ティップからエンドまでしなやかなパラボリックアクションを描く。その曲がりが、ファイト時にアングラーの手助けをしてくれる。

驚きの価格設定と仕舞寸法

今回のスラマー・ジギングは、しっかりとした性能を装備しながら、さらに驚かされるのがその価格設定だ。大型魚狙いのロッドというとそれなりの価格帯のものが多いが、なんと全モデル、メーカー希望本体価格が34,000円なのである。さらにこの価格なのに、遠征時等にも使用しやすい複数本収納可能なセミハードケース付き。ケース寸法は、最大で1260㎜のため、小型航空機を利用して訪れる離島の遠征でも、問題なく持ち運びが可能だ。

航空機を使った遠征では、ロッドをどのように持っていくか悩みどころでもある。国内線なら航空会社に箱に入れてもらえるが、その出し入れも面倒。しかしケース付きのスラマー・ジギングなら、ケースに入れて航空会社カウンターに持ち込めば、そのまま預けることが可能。ロッド自体も嬉しい価格設定なのに、こんなケースが付いてくるとは驚き!

写真は多くのヒラマサ、カンパチ、キハダを獲ってきたスラマー・ジギングの元となったトルク63モデル。その基本性能に、最新のPENNのテクノロジーをスラマーに追加。信頼できる性能、価格帯とともにオススメといえるモデルだ。

PENNのリールにベストマッチ。ジグアクション、使用ジグ、使用ライン、そして魚のサイズ等を考慮してセレクトしたい。

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製品詳細メーカーサイト
https://www.purefishing.jp/product/penn/rod/boat-rod/penn-slammer-jigging.html

写真と文:アングラーズタイム編集部

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