大型ウェイク系ルアー200mm、160mmがラインナップ

大型シーバスを引き出す、強烈な波動で誘う
マングローブスタジオ
ストライクプロ「Walker」

大型ルアーに出てくる大型シーバス狙いで、秋、全盛期を迎えているビッグベイトボートシーバスゲーム。今や、各社から様々なルアーが発売され、攻略の幅も広がりを見せている。そんな中、2023年に200mmのボディで水面で強烈な波動を出しながらゆっくりと動くミノー・ウォーカーとがマングローブスタジオから登場した。さらに2024年に160mmモデルが追加。そこでウォーカーについてまとめてみた。

大型シーバスを引き出す、強烈な波動で誘う<br>マングローブスタジオ<br>ストライクプロ「Walker」

水面をゆっくり散歩するルアー

マングローブスタジオから2023年の昨年、200mmモデルが発売され、2024年は160mmが追加で発売されたストライクプロ・マグナムミノー シーバスエディションの「Walker(ウォーカー)」。今やビッグベイトシーバスゲームを楽しむ人なら誰もが知るルアーとして、マングローブスタジオが日本向けにウエイトチューンを施したストライクプロ・ビッグバンディットがある。台湾のストライクプロ社のビッグバンディットを日本のシーバス向けにウエイトチューンを施したモデルである。ただ、このビッグバンディットで攻略しにくい時間帯や状況がある。そんなタイミングを打開するアイテムとしてマングローブスタジオが誕生させたのがウォーカーである。その性能は、水面を完全キープしながら、ボディを左右に振って水面を揺らしつつ動いてくるというもの。強烈な波動でアピールする。
今回は、開発者であるマングローブスタジオの代表である上屋敷隆さんに話を聞き、このウォーカーについて深掘りしたい。
「マグナムミノーには、ウォーカーの発売以前に、GTやマグロ攻略に最適なベベルスイマー(200mm&160mm、シンキング&フローティングの2フック仕様)と、シーバスエディション(200mm)があって、シーバスエディションはフローティングの3フック仕様のモデルとなっています。このシーバスエディションは、ただ巻きで引くと、水深80cm以内で強い波動のウォブンロールアクションを演出します。ナイトシーバスやアカメ等で実績を得ているモデルです。そんなシーバスエディションを元にして、異なる動きのアピールで誕生させたのがウォーカーとなります」
上屋敷さんは、大型シーバスを惹きつけるビッグバンディットの次なるアイテムを模索していた。そして大型のウェイク系のルアーを欲しいと考えがあったという。

マグナムミノーのシーバスエディションを元に、リップを変更して誕生したウォーカー。

ウォーカー誕生までの経緯

「200mmを発売させた2023年の前年に、トップレンジで強烈な動きを出す大型ミノーが欲しいと考え、シーバスエディションのリップを試しに立ててみたのが始まりでした。今までのモデルでは、ブリブリと泳ぐのですが、少し深く潜りすぎてしまうと感じていたからです。まずはリップの付け根を火で炙り、角度を付けてみました。すると強烈な動きを出し、さらに試しにフィールドで使ってみると、その動きで釣れたんです。そこからその性能を更に詰めていけば、もっと表層でアピールするルアーになるのではないかと考えました。そこでリップの面積を足していきました。さらに薄くしてみよう、角を立ててみよう、丸くしてみよう、素材を変えてみようなどと色々試していきました。その結果、薄くして幅広にすることで、表層にて面白い動きを演出することが分かり、台湾のストライクプロ社にリップの改造を相談して製品化まで辿り着きました」
浮力の大きいボディに広いリップが装着されたことで、それまで日本にはなかったブリブリと強い波動を出しながら水面を動くウェイク系の200mm(86g)の大型ミノーが誕生した。さらにシーバスエデションでは固定ウエイトであったが、ウェイクでは、飛距離安定させるために重心移動のウエイトを採用した。
「固定ウエイトでリップを幅広にすると着水でリーダーが絡むことが多かった。それを解消するために移動する鉛の玉を入れました。結果として、重心移動によって飛距離は安定しました。さらに動いている時にこの鉛玉が、カッチャンコッチャンと音を出してアピールします。国内にウェイク系のルアーは小型のものはありましたが、大型のものは無く、200mmが最大サイズとなります。最終テストは、夜間の河川内のポイントで行いましたが、他の人気のあるウェイク系のルアーと投げ比べましたが、釣り勝つことができ発売を決めました」
昨今、流行のビッグベイトシーバスゲームは、小型ミノーのゲームに比べて釣果は劣る。しかし釣れれば大型サイズが多い。さらにトップウォーターであれば、ヒット時の迫力は満点。釣れた時の満足度が大きい。それが魅力である。200mmのウォーカーも、そんなシーバスゲームのために誕生させたルアーだ。
「大きさ、動きで強くアピールします。大型のシーバスを狙っている人が、ここだという決めどきで使って欲しいですね」

リップの角度を変え、薄さを変え、形状を変えと、満足できる泳ぎが出るまで試行錯誤を繰り返して誕生。

ウォーカー200 アクション動画①

ウォーカー200 アクション動画②

カラーは、全10色。

160を追加した理由と、ウェイクの出しどころ

しかし‥‥。
「お客さんからの要望で、200mmはどうしても使うシチュエーションが限られてしまう、という意見が出てきました。ショアでもボートでも、いつでも使えるサイズで出して欲しいと。そこですでにマグナムミノーでラインナップしていた160mmボディを、3フック仕様に変え、リップを変え、ウォーカー160(45g)2024年に発売することにしたのです」
動きは、200mmモデルと同様の水面に引き波を立てながら左右にボディを振るウェイク系だ。では両サイズともに出しどころはどんな時なのか?
「ウェイク系は暗い時間帯もいいですが、特に夜が明ける、まだかなり暗い時間の朝マズメで効きます。動かし方は、ゆっくりとした速度のただ巻きです。そして夜が明けてきたら、イレギュラーなアクションを入れてやると反応してくることが多いと感じています。ただ巻きの途中に少しだけ止めたりする動きです」
また、ビッグベイトシーバスゲームのシーズンが進み、水温が下がってきた晩秋から冬に効果を発揮するという。
「いずれにしても、ゆっくりただ巻きで動かすのがコツです。そのためギア比の低いリールで扱うのがおすすめです」

200mmと160mmのラインナップとなったウォーカー。200mmは、そのサイズと大きな波動で大きくアピールする。一方、160mmでも抜群のアピール。陸っぱりシーバスでも威力を発揮するサイズだ。

ウォーカー160 アクション動画

使用ラインとフック

ラインはPEラインでも良いが、上屋敷さんは低伸度のナイロン・バリバス アブソルートBBMビッグベイトモンスターナイロンの35lb、30lbを使用している。もしもPEラインを使用するのであれば、200mmなら4号、5号、160mmなら3号がおすすめとのこと。このラインで使用できるように調整されているという。

「リールは、自身としてはシマノ・コンクエストMD300がベストだと感じています。ハンドルがしっかりしていて、スローに動かすことができ、アタった時にゴリ巻きで寄せることができるからです」
またフックバランスについては?
「スプリットリングは、どちらのサイズも#5で良いです。フックは、200mmではBKK・SPEAR21-UA #1/0、160mmはFangs 62-UA#2を推奨しています」

ビッグベイトボートシーバスのシーズンは、盛期は秋だが、これからも続く。ぜひ今まで持参していたルアーとは違う動きを演出するウォーカーを、ボックスの仲間に入れてみてはいかがだろうか。

製品詳細:マングローブスタジオ
https://www.mangrove-studio.com/mangrove_s/products/ocean/ocp-sp_sb.html

まとめ:アングラーズタイム編集部

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