メジャークラフトNEWアイテムで激タフ打破!
三重県五カ所湾のティップランゲーム② アイテム編
前回は、メジャークラフトのヒロセマンによる三重県五カ所湾でのティップラン釣行の様子をレポートしたが、ここではそこでのメインアイテムとなったNEWアイテム、餌木蔵ベイトフェザーTRの特徴と使い方、マッチタックルについてお伝えしよう。
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餌木蔵シリーズのティップラン専用モデル
餌木蔵(エギゾウ)といえば、メジャークラフトが誇るオリジナルにしてスタンダードなエギだが、そのシリーズ名を冠した餌木蔵ベイトフェザーTRは名前通り、餌木蔵のクオリティを受け継ぎつつティップラン(TR)に特化したモデルだ。
「正確には餌木蔵ベイトフェザーのティップランモデルですね」(ヒロセマン)
フェザーとは、エギのボディの両脇にセットされた鳥毛のこと。餌木蔵ベイトフェザーは、フェザーを通常とは逆にセットしたモデルで、逆付けにすることにより引き抵抗が大幅に軽減。強風時にも船から流されにくく、浮き上がりにくくなることで水中での姿勢が安定し、小さい力でも鋭いダートが可能になる。
「ティップランではダートのキレももちろんですが、その後のポーズの姿勢も重要です。不自然にふらふらしていたらイカは警戒して抱いてくれません。なので餌木蔵ベイトフェザーTRにはスタビライザーが採用されました。これによりピタッと水中で止まる。逆付けのベイトフェザーで鋭くダートし、浮き上がらずにスタビライザーでしっかり止まる。思い通りに操作できるティップランにはベストな専用エギです」(ヒロセマン)
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ウエイトは30gと40gの2タイプ(いずれも3.5号)。水深や潮の速さで使い分けよう。今回は水深10~30m程度で30gがメインだった。
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多くのヒットアイテムを生み出してきたエギ博士こと薗田隆次氏デザインの餌木蔵ベイトフェザー譲りの逆付け鳥毛。ベイトフィッシュの胸ビレをイメージしている。
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ティップランのキモとなる安定姿勢を生みだすプラスチック製のスタビライザー。ブルー夜光で存在感をアピールする。
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日本製のカンナはフッ素コートにより刺さりと強度が抜を群く。目立たないツヤなしブラックカラー。40gには大型に対応するビッグカンナを採用している(写真下)。
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水中できれいな水平姿勢をキープする。この姿勢をキープさせるイメージで使おう。
餌木蔵ベイトフェザーTR
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ティップラン専用エギの適切な使い方
ティップランにおける基本的な操作は、着水(キャスト)→フォール→着底→アクション→ポーズがワンセットで、アタリがなければ再びフォールからを繰り返す。基本的にはバーチカルに落とすだけでいいが、風がない時にはキャストが必要になる。フォールはフリーフォールで、ベイトフェザーは沈下スピードを速くする効果がある。着底が把握できるようにフェザリングは必ず行おう。
着底したらジャーク。必要以上に大きく動かす必要はなく、鋭く短くテンポよくが基本だ。数回連続ジャークをさせたらポーズ。イカがエギを抱くアタリが出るタイミングはこのポーズ時がほとんど。ロッドティップにテンションをかけたまま動かさないようにする。このときに姿勢が安定することがティップラン用のエギに求められる。
ロッドの抵抗に違和感があればそのままロッドをあおってフッキング。身切れを防ぐためにも専用ロッドが必需品。ファイトは焦らず一定スピードでテンションを緩めないように巻き上げる。イカ独特のジェット噴射の引き味を楽しもう。
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ボートの風上側に立ちそのまま水面に落とす。風がない場合は軽くロッドをすくうようにアンダーでキャストする。
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フォール中は親指をスプールにかけてフェザリング。ティップランではフォールではなくポーズ中のアタリを取るので、フォールスピードは速い方が結果チャンスを広げることになる。
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ジャークは軽くロッドを上下させながら巻く程度でも問題なし。専用ロッドであれば、手首を使って動かすだけでもティップは十分動いている。
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ジャークを止めたらラインテンションをかけたままポーズを数秒入れる。ポーズの直後や微かなアタリも多いので、ティップに神経を集中させよう。
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左右に激しく走ることはないので、フッキングしたら重みを感じつつ巻き続ける。ティップに負担がかからないようにロッドは立てすぎないこと。
ティップラン専用エギは専用ロッドで操る
「通常のエギングであれば他魚種のロッドでもある程度の代用はできますが、ティップランでは代用はききません。必ず専用ロッドを使ってください」(ヒロセマン)と言うように、エギと並んで重要になるのがロッド。各社から専用ロッドがリリースされているが、いずれも前述のティップランに必要な操作を熟練度に関係なくサポートしてくれる。
長さはキャストがほぼ必要なく、ボートでの取り回しがしやすい6フィート台。パワーはメジャークラフトのティップランシリーズであれば、L(ライト)クラスで大方のエギは扱えるだろう(MAX45g)。そして最大の特徴が繊細なアタリを感知できるティップ。多くのモデルがソリッドティップを採用しているが、キレのあるダートを生み、大型にも負けないバットパワーももちろん必要になる。
「メジャクラのロッドじゃなきゃダメということはありませんので、好みと予算に合わせて選んでもらえばいいと思います。まずはソルパラで入門して、クロステージ、トリプルクロスとステップアップしてもよし、ゲーム性を高めたいならフルソリもおすすめです」(ヒロセマン)
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扱いやすい長さ、動かしやすい硬さ、アタリを取りやすいティップと、ストレスなくティップランを楽しむための機能が専用ロッドには詰まっている。
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ヒロセマンの使用タックル
●ロッド:フルソリ FSTE-S60L(メジャークラフト)
●リール:ルビアスLT3000S(ダイワ)
●ライン:弾丸ブレイドX8 0.5号(メジャークラフト)
●リーダー:弾丸フロロショックリーダー3号(メジャークラフト)
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柴田の使用タックル
●ロッド:トリプルクロスTCX-S682L/TE(メジャークラフト)
●リール:ストラディックC3000HG(シマノ)
●ライン:弾丸ブレイドクロスX8 0.6号(メジャークラフト)
●リーダー:弾丸フロロショックリーダー2.5号(メジャークラフト)
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加藤の使用タックル
●ロッド:クロステージ CRXJ-S682L/TE(メジャークラフト)
●リール:セルテートLT2500S-XH(ダイワ)
●ライン:PE 0.6号
●リーダー:フロロ2.5号
フルソリ
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トリプルクロス
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クロステージ
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専用シンカーを活用すれば繊細な調整が可能に
通常のエギングよりも速い潮や深場を操作するティップランでは、ノーマルのエギよりも重いウエイトが必須となる。だからこその専用エギではあるが、ノーマルのエギのヘッド部分にシンカーを追加でセットすることで代用ができる。
メジャークラフトの餌木蔵TRシンカーは、7~40g(全8タイプ)と豊富なラインアップで、より微細なウエイト調整が可能だ。実際今回の釣行では、フィッシング遊鈴鹿店の加藤副店長が、水深と流れにより、餌木蔵ベイトフェザー3.0号+餌木蔵TRシンカー7gと餌木蔵ベイトフェザーTR30gを使い分けて2杯捕獲。使い分けることの重要性を証明している。
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カラーやウエイトなど、ちょっとしたアプローチの差が釣果に繋がることもあるので、大いに活用していきたい。
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新たに7gが追加され全8タイプ(7、10、15、20、25、30、35、40g)となった餌木蔵TRシンカー。ノーマルの餌木蔵だけではなく、餌木蔵ベイトフェザーTRにセットすることで、最大80gになる。
餌木蔵TRシンカー
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エギングとはひと味違う面白さのティップラン。数釣りが楽しめる季節だからこそ、釣ることで経験値をためることができる。経験者はより深く、未経験者も飛び込んでみてソンはない。
取材協力:メジャークラフト
https://www.majorcraft.co.jp/
三重県度会郡南伊勢町 五カ所浦 海桜丸
https://zekkouchou.com/kaioumaru/
当日の動画はこちらからご覧ください(FishingLover東海 提供)
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