初心者はもちろん、中級者でも納得の性能

手に取りやすい価格帯ながら十分すぎる性能
タイラバリール【エンゲツCT】
パワーアップして登場!

タイラバは初心者でも入りやすい釣りだが、釣果をより伸ばすには、タックル選びが重要になる。タイラバの種類、ネクタイの形状、カラーの選択だけでなく、ロッド選び、リール選びも重要だ。とはいえフラッグシップモデルはなかなか手が出ないという人もいるだろう。そんなアングラーにおすすめのリール、シマノ・エンゲツ CT。2025年7月、NEWモデルがリリースされる。進化したその性能とは?

手に取りやすい価格帯ながら十分すぎる性能<br>タイラバリール【エンゲツCT】<br>パワーアップして登場!

タイラバで釣果を伸ばすのに必要なもの

タイラバの基本は落として巻くだけというシンプルな誘いだが、着底したらすぐに巻くタッチ&ゴーや同じ速度で巻き続ける等速巻き、探る範囲などの基本の誘いに加え、水中の様子を把握したり、巻き速度の調整、巻き角度の調整、タックルセレクトなどで釣果が大きく変わるため、それを見極めて釣果に繋げていく奥の深さがこの釣りの面白さの一つである。そんなタイラバのタックル選びにおいて、リールはどのようなものが良いのか? まず基本となるのは、タイラバがどの層にあるのかを把握するカウンター、そして等速巻きがしやすい巻き取り性能と強度、パーミングしやすいボディ形状とサイズ、操作し続けても疲れにくい重さだろう。そんなことから、それらを装備した専用リールが発売されている。しかしフラッグシップモデルとなると、それなりの金額となる。タイラバを頻繁に楽しむアングラーなら、もちろんこのフラッグシップモデルがおすすめだが、たまにやる程度のアングラー、これから始めようとしているタイラバビギナーの方はちょっと購入を考えてしまうこともあるだろう。そんなアングラーにおすすめのタイラバ専用リールの一つが、【エンゲツ CT】モデルだ。

各社からタイラバ専用リールが発売されているが、エンゲツ CTは手に取りやすい価格でありながら、タイラバの攻略における必要な機能を十分過ぎるほど搭載したモデルだ。

最新のフォールレバーを搭載!

シマノのタイラバ専用リールのフラッグシップモデルとして発売しているのは、エンゲツ プレミアムだ。2023年の秋に従来のモデルよりパワーアップして発売され、サイドプレートにCI4+を採用することで前作から大幅に軽量化されて発売された。またこのモデルでは、新しくなったフォールレバーによって、レバーを操作しても巻き取り方向では回転が重くならない性能を搭載。さらに設定した距離の倍数で3回まで音が鳴る、巻上距離アラームを新たに搭載。カウンターを見ずに音でタナがわかる性能を装備してデビューした。では、今回のエンゲツ CTはどんな性能を装備しているのか? なんと前作のエンゲツCTよりも軽量化され、さらにエンゲツ プレミアムと同様の新しいフォールレバー、巻上距離アラームが搭載されているのである。

まずフォールレバー。このフォールレバー機構は、すでにオフショアの釣りを楽しんでいる人ならご存知かと思うが、シマノ独自のもの。レバー操作によってクラッチを切った後に放出されるラインの速度をレバー操作によって素早く調整できるというものだ。では、タイラバにおけるフォールレバーはどのような効果があるのか? まずフォールでの誘いをコントロールできる。タイラバではフォールの動きでマダイが反応することは多い。タッチ&ゴーですぐにアタリがある状況では、フォールの時点でマダイは追いかけてきていると思われる。そんなフォールでの誘いは、マダイの活性によって速い動きが良いこともあればスローが良いこともある。その速度を素早く、簡単に調整できるのだ。しかも搭載されているNEWフォールレバーは、フォールレバーでフォール時の負荷を入れたまま、巻き上げでは軽やかなハンドル操作が可能なのだ。またフォール速度を調整するのは、フォールでの誘いだけでなく、ライン角度を意図的に調整することもできる。タイラバは、船の真下、バーチカルに探るだけでなく、あえて船から遠ざけるように斜めにラインを入れることでヒットに繋がることもある。そんな戦略にこのフォールレバーが重宝する。ちなみに、このフォールの速度は、カウンターで数値として見ることができる。ベストな数値が分かれば、その後に操作しても、すぐに戻すことが可能だ。

レバーを上げ下げするだけで、ライン放出時のスピードをコントロール。フォール速度を調整することで、新たな戦略が可能になる。

フォール速度は、数字で確認することが可能。設定したフォール速度を記憶しておけば、その後にレバーを操作しても、素早く元の速度に戻すことが可能だ。

音で巻き上げを判断「巻上距離アラーム」

今回の最新エンゲツ CTモデルから搭載となった巻上距離アラーム。この機能は、巻き上げの最中に、カウンターを見なくても巻き上げの距離が音で分かるというものだ。事前に設定した距離(5m。10m、15m、20m、25mごと)、さらにその距離×2、×3で、音で巻き上げた距離を知らせてくれるのである。例えば、5mなら、10mと15mとなる。船長の「底から◯mに反応」というアナウンスに対して、その水深に合わせたり、底から離れて浮いている反応に対して設定して、その層をより確実に音で把握して攻めることができるのだ。

また音で水深を把握できることで、巻き速度による攻略も行いやすい。タイラバは等速巻きが基本であるが、時としてスピード変化で喰わせる攻略もある。ボトムにいる浮かない反応に対して、5mごとにアラームが鳴る設定にしておき、着底後はスローで巻いてタイラバを見せ、5m巻いたら速度を上げて口を使わせるといった攻略などでは、音だけで判断して行えるのだ。このように、攻略の幅が広がる機能と言えるだろう。

巻上距離アラーム

※解説動画はエンゲツ プレミアムを使用。

ハンドルは長く、しかし軽量化

今回のモデルは、ハンドルが前作の51mmから55mmにロング化されている。これにより巻き取りのアングラーへの負担が軽減。しかも細部の見直しによって前モデルから20g軽量化され、230gになっているのだ。ちなみにこの重さは、エンゲツ プレミアムと比べると僅か10g重いだけ。重さによるアングラーの負担も軽減することで、より安定した操作、等速巻きを実現してくれると言えるだろう。

 

レベルワインドは連動。巻き上げ、放出とラインは常に真っ直ぐとなり、スムーズなフォールに加え、アタリをダイレクトに感知し、ファイト時はドラグの作動が滑らかに。

製品情報
https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/ryojikuoffshorefunesmall/a075f000046sjooqa0.html

まとめ:アングラーズタイム編集部

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