タフなフィールドほど威力を発揮する
キャスティングロッド
ZENITH・Disparo（ディスパーロ）

より遠く、より正確なキャスト

キャスティングゲームで狙う回遊魚であっても、年々攻略するのが難しくなってきているように感じる。それは、魚の回遊量が少なくなったなどの理由もあるだろうが、タックルが良くなったことで、多くの人がチャレンジできるようになり、人的プレッシャーが入りやすくなっているように思う。そのため、釣果をより確実に得るためには、より遠くにキャストをすることはもちろんのこと、魚の動きを読んで、その先にプラグを正確に落としたり、フィールドを読んで魚の付き場にきちんとプラグを通したり、船長の指示した場所に正確なキャスト、ベイトフィッシュに合わせて小型ルアーでの遠投などが必要となる。そんな状況により対応するために設計されたのが、今回紹介するこの春発売のゼニス「ディスパーロ」だ。ちなみに「Disparo」はスペイン語で射撃という意味。まさに「ターゲットを狙う撃つ」ロッドということだ。

２つの長さで構成

ディスパーロは、より正確なキャストが要求される釣り用として74レングスの「DP-S74/5」「DP-S74/8」「DP-S74/10」の3タイプと、遠投性をより重視する釣りで活躍する84レングスの「DP-S84/5」「DP-S84/8」「DP-S84/10」「DP-S84/15」4タイプを用意。品番の最後の数字は、５ならルアーMAX50g、８ならルアーマックス80gと、ルアーウエイトを意味している。ちなみにブランクスは、ゼニスのカーボンラッピングテクノロジーであるデュアルクロスXを採用。ファイト時、キャスト時のブランクのネジレ、ゆがみを補正して、ライントラブルの軽減、飛距離向上、パワーアップが期待できるブランクラッピングだ。また、ガイドは高耐久性を備えるステンレスフレームのSiCを使用し、ダブル、トリプルラップで装着している。

モデルごとの詳細

DP-S74/5
74レングスで船上で取り回しが良く、PE1.5～2.0号クラスのラインで15g～50gまでのプラグ、ブレード付きメタルルアーを使用した東京湾や大阪湾、伊勢湾、瀬戸内海などでのサワラ、ブリ等を狙うゲームに最適。またスレたシイラを遠投とピンポイントキャストで攻略したり、ベイトに対してセレクティブなカツオ狙いでも活躍する。

DP-S74/8
瀬戸内ブリ、外房でのヒラマサのプラッギング、相模湾・駿河湾の大型シイラゲームなど、小型船または込み合う大型乗合船での釣りにベストマッチ。胴の間から30～80g程度のプラグをアンダーハンドやサイドハンドで遠投しやすい74レングス。またこのレングスとパワーにより、沖縄や海外でのカスミアジやフエダイ・タマン類のリーフボートゲームにも最適。

DP-S74/10
外房や相模湾等の大型乗合船での大型ヒラマサ、キハダゲームで、胴の間の難しいポジションからアンダーハンドやサイドハンドでプラグを遠投して狙うにベストマッチ。また掛けた大型魚をパワーで抑え込むことが可能。ロッドレングスとパワーの特性上、小型船から狙うヒラマサやライトクラスのGTゲームでも重宝する。

DP-S84/5
別名「サワラスペシャル」。大型船のミヨシ周りから高比重プラグやブレードジグ、メタルジグをオーバーヘッドキャストして使用するのに最適。ハイプレッシャーフィールドで、警戒心の強いサワラを遠投して狙う際に、84レングスの遠投性能に助けられることに繋がる。PE2～3号クラスでのカツオゲームにも重宝するロングシャフトだ。

DP-S84/8
イワシや小イカ等のスモールベイトに執着するヒラマサやキハダに対し、マッチ・ザ・ベイトで小型プラグをセレクトし、繊細にアプローチする時に活躍。また掛けた後は疾走を食い止めるパワーを装備している。しなやかに曲がり込みながらバットが残るテーパーは、のされにくく、大型魚のリフトアップ時に威力を発揮する。

DP-S84/10
近年、過熱化するヒラマサ＆キハダプラッギングゲームにいてメインとなるのがこのモデル。大型ヒラマサやキハダゲームに対し、十分な飛距離とともに、オールマイティーなパワー設定となっており、ヒット後は体力消耗も少なく、さらに想定以上のビッグサイズにも対応。希少なチャンスを掴み取ることが可能なモデルだ。

DP-S84/15
ビッグベイトを追い回すマグロ類の激しいボイルや、難攻不落の荒根＆激流ポイントに居座る大型ヒラマサなどに挑むために開発したシリーズ最強モデル。強力な引きに追従しながら粘る強靭なバットは、パワーロスの無いファイトを実現。レコードフィッシュを追い求めフィールドを駆け巡るヘビーアングラーへ選んでほしいモデルだ。