平松慶のオフショアワールドvol.17

オフショア実釣。
秋の伊豆諸島 南沖で「Goldic」釣行。
狙うはカンパチ、ヒラマサ、キハダ。

秋のオフショアのベストシーズンイン。今年の秋は、11月の初旬ではなかなか秋という天候にならなかったが、海の様子もゆっくりと秋めいてきました。そこで、自身が運営するショップ・Goldicのお客様を募り、秋を意識したオフショア釣行会を行なってきた。訪れたのは伊豆半島の南沖。魅力いっぱいのフィールドで、キャスティング、ジギングともに青物狙いで盛り上がった釣行。今回はその時の様子を報告します。

オフショア実釣。<br>秋の伊豆諸島 南沖で「Goldic」釣行。<br>狙うはカンパチ、ヒラマサ、キハダ。

伊豆南沖へいざ、出港。PENN新製品レンタルを実施。

釣行当日、午前3時。参加者たちが東伊豆の網代港に集合。まだ星がしっかり見え、月明かりも美しい。そんな時間帯に乗船者8名は、早々とタックルを準備。そしてお世話になる森竜丸の森野滝雄船長が船のエンジンを掛けアングラーは釣り座を確保していく。今回はGoldicのお客様を募り、伊豆半島南沖での青物実釣会。また、重ねてPENNリールの製品試釣会も合わせての開催としており、一連の流れを参加者に伝える。

船は伊豆諸島南沖、御蔵島などの釣行の際にお世話になっている東伊豆網代港の森竜丸。都心からアクセスしやすい港でありながら、大型魚が潜む海域に案内してくる頼りになる船だ。釣行エリアによって出船時間は異なり、今回は午前3時に集合。ポイントまでの3時間、ゆっくり船内で睡眠をとれるのが良い。

今回PENNリール日本総代理店であるピュアフィッシングが用意してくれた製品はこちら。
スピニングリールはオーソリティー8500、6500HS、スラマー4DX 7500、8500。ベイトリールはファゾムⅡ LDダイブ25ナローモデル(2024年リリースモデル)。これらの新製品リールがレンタルでき、実際に使う事で製品の良さを感じ取ってもらう試みだ。参加者たちも楽しみにしていたようだ。そして各々にリクエストされたリールを渡し、準備が整ったところで港から離岸。南沖のポイントまでは約2時間半走ることとなる。そして早朝、ポイントに到着する。ここで船長アナウンスの海況に合わせてジグサイズを選んでセッティングしていく。鳥がまとまっていれば、サーフェスゲームも当然となる。それぞれにタックル準備を完璧にしてからキャビンでポイントまでの移動を過ごす。

今回の釣行は、平松自身がテスターを務めるPENNの製品を、PENNが用意。参加者は用意された道具の中から、気になるものを実際に実釣で使うことができる。購入を検討している人なら、購入前に使えるのは最高だ。

6時半、エンジン音が変わる。1畳スペースで寝ながら移動出来る贅沢さはアングラーにとって魅力的。夜中に車を走らせ港に到着してから、しっかりと疲れた身体を休めることで釣りに集中できる。私は快適な環境で釣り場まで運んでもらえる贅沢さを感じながら、歯磨きをしながらキャビンから出ていった。

青物中心のジギングでの狙い方。

予報よりも風がない。前日までは風が強く吹く予報であり、キャスティングは難しいだろうと誰しもが読んでいた。遠くに利島や新島、式根島が見えるポイントに着いた時は、ほぼ無風。「投げれる」と見て取れる状況で、アングラーはそれぞれのスタイルで釣りを始める準備にかかった。私はメタルジグで青物を狙いたかった。いくつか試したい事もあり、ジギングからのスタートとなった。

予想よりも風も波も無く、キャスティング、ジギングともに楽しめる状況であった。

「水深105m、下から20mまでベイト(エサとなる小魚類)の反応が出ています。上から40~60mにも反応。どうぞ」。森野滝雄船長のアナウンスで実釣がスタート。私はなぜ効果的かわからないが結果がよく出ている「オーロラ/イエローチャートカラー」のジグから試す。ジグはKEI-JIG 235g。

この日、メインに攻めたのは100mほどのエリア。写真で分かるように、ボトムにはベイト、その上にはフィッシュイーターの反応が見られる期待が膨らむ状況。ただ、この状況はいつまでも続かない。集中して探ることが大切だ。

水深100mあたりだと二枚潮などの様子も確認したい。メタルジグが水中でどの様なプレッシャーがかかるのかを把握し、潮の流れや引き心地、ジグの動きを把握しておく。船長がアナウンスで教えてくれたボトムのベイト、その中にいると推測する青物をどうやって誘い出すか、を空想した。メタルジグをただ落としてしゃくるのではなく、ジグが落ちていく海中の様子を知らなくては攻め方の組み立てができない。狙い方を言葉にするなら、ボトム付近のベイト周辺で、メタルジグがアピールするように派手めでピッチの速い動きを与えて誘いたい。まずはワンピッチアクション主体の「線の動作(線での誘い)」で探り、次にGummy fat235gでホバーリングを取り入れたアクションで海中状況を把握していく。

ここで底潮も良い具合に流れているのがわかったのは、Gummy fatをホバーリングさせた際に、水中で横の姿勢、フラット姿勢が長く取れたから。これがすぐにわかったので、朝一番の狙いは、ジグを動かすピッチを早めて、攻撃的な狙い方を先攻した。食い渋る環境ではなく、食い気のある青物がベイトに寄っているのだ、と言う判断だ。これが見事に的中したのは、6時30分の開始から30分後だった。ジグが着底し、ボトム付近を探る。KEI-JIG 235gの尾尻を振るようなアクションで、ボトムから30回しゃくり、その間でヒットしてきた。大型ではないが、まずはヒレナガカンパチを掛けた。これで船上のアングラーの活性も上がった。

平松流のマストパターン

KEI-JIGは、《線の動作(線での誘い)》を取り入れたメタルジグ。KEI-JIGシャープモデルでも同じような動きで探ってみる。この時、予想以上に底潮が動き出し、参加者たちのロッドが次々に曲がり始めた。私はシャープからKEI-JIGに戻し、アングラーのサポートにまわる。そんな中、女性アングラーの仲川麻里さんが大きくロッドを曲げた。前回のGoldicの伊豆諸島南沖釣行からオフショアジギングに魅了され、ひとりでもこの夏に伊豆ジギングを楽しんだようで、ファイトは上手くなっていた。見守りながら上がってきたのは、4.7kgのヒレナガカンパチ。男性アングラーをよそに、良型サイズをキャッチ。KEI-JIG 235gを細かくしゃくってのヒットだったとのこと。食わせのパターンが読めている、と感じた1本であった。

女性アングラーの仲川麻里さんのKEI-JIG 235gにヒット。細かくしゃくってのヒットへと繋げた。

更にその後、右舷のほぼ全員にカンパチがヒット。これが伊豆の魅力なんだ、と写真を撮りながら実感。そしてひと通りのラッシュが終わり、潮止まりで食いは止まってしまった。船が流れなくなり、10時半過ぎからはマッタリモードに。これが海のゲームなのだ。食わせなくてはならないタイミングに、いかにジグを海中で操作できているか。これがキモなのである。

時合となり、船内でカンパチのヒットが連発。このタイミングで、いかにカンパチの反応するジグの動きを出し、誘い続けることが釣果のカギである。

その後、12時近くまで目立った釣果は無かった。海上も水鳥ひとつ飛んでいない様子ではあったが、私は少し水面に動きが出てきたタイミングをメタルジグから感じ取っていた。上潮が動き出した。ラストの流しになり、ほぼ皆さん諦めモード。私はラストまで何としても良型の青物を狙いたかった。

12時50分。「最後の流しです」のアナウンス。…ラスト5分か。時計をみて、思う。ジグをボトムに着底させる。「あれっ」KEI-JIG 235gがそれよりも軽く泳ぎ出す。「ジジジジジー」、オーソリティー6500HSのドラグ音とともにロッドが絞り込まれた。ボトム付近で派手に探りながらのアクションだったので、良型サイズだと間違いなく感じた。

12時58分。ラストのラストにヒット。他のアングラーは終了を船長から告げられ、あとは私が掛けている魚を上げたら終わりになる。魚は首をあまり振らない。やたら走るが持続性がない。使用しているロッドがライトモデルのプロトタイプだったので、強引なやり取りもしたくない。なんだろう…? おおよその魚種は動きでわかっているが、ボトム付近で掛けた今ファイトしている魚種がわからない。ヒットさせた場所、狙い方が求めていた魚種であったので余計に慎重になる。中層で再びボトムに突っ込んで走る。無茶はしないが、寄せるタイミングはガンガンに寄せて魚との距離を詰めていく。

ボトムでヒットしてきた良型の魚。カンパチかヒラマサか? それとも他の魚か? 普段は掛かった瞬間になんの魚か判断できることが多いが、この魚は判断できない動きを見せた。

「もしかしたらサメかな?」嫌な想像が頭に浮かんだ。しかし、サメならもっと頭を振る。でもそれほど振らないからなぁ‥‥と考えながら、どんどん魚を浮かしていった。茶色い魚体が見えた。「サメか?」いや、違う。「キハダだ」。ボトムで掛け、上がってきたのはキハダであった。私はヒラマサの良型だ、もしくはカンパチの20kgクラスだろう。そう信じていた。暴れない理由は口にフッキングしていなくて、飲み込んでエラ辺りまで到達しており、魚の本来の動きが出来ないのだろう、フッキングしている位置まで想像しながらファイトをした。しかし、全てが違い、カンヌキにしっかりと掛かった綺麗なキハダだったのだ。ボトム付近で喰ったため、判断を誤った。ファイトタイム、19分。帰港してからの実測は30.24kg。ボトムで掛けたから大変だったと最後の感想を告げ、この日の釣行会は終了となった。

上がってきたのはキハダ。通常はボトムではなく、中層や表層で喰ってくる魚。フォールでジグを追いかけてきたのだろうか?

Goldicの秋のオフショア釣行会。PENNリール試釣会は無事終了となりました。カンパチ全員安打まで、あと一歩でしたが、ひとりで数を重ねたアングラーもいた。今回もオフショアゲームの典型的な様子が顕著に現れた1日だったと思う。潮が動いているタイミングはやはり釣れるし、そのタイミングの波に乗れたら、数も重ねられる。潮が止まれば活性が下がり、潮の変化を読むチカラが必要とされる。伊豆諸島南沖は、魚影は濃いが難しいエリアのため、余計に面白さを増す。考え、周りの変化を常にチェックし、変化のタイミングを逃さない集中力が釣果に繋がるフィールドだと実感。愛してやまない伊豆南沖での釣行会は無事終了し、これからもこのフィールドに通い続けます。

釣行会の参加メンバー。和気藹々とした雰囲気で、多くの方が釣果も得られ、無事終了となった。興味のある方は、下記にあるGoldicの連絡先に問い合わせをしてほしい。来年の森竜丸での釣行予定も決まっているようだ。

伊豆網代港 森竜丸データ
船長:森野滝雄船長 090-1620-1988
森竜丸HP https://www.moriryumaru.com

ジギングタックル
ROD:PENN・トルクPHK-63ML(プロトダイプ)、トルクPHK-63M
REEL:PENN・オーソリティー 6500HS
LNE&LEADER:サンライン・X8フルコンタクト 4号&ツナギート14号,16号
LURE:K-FLAT・Gummy200g、220g、250g、 Gummy-fat180g,200g、
 KEI Jig200g、235g、KEI Jigシャープ200g、235g、260g
HOOK&PARTS:オーナー・ハイパーワイヤー♯7、ソリッドリング6.5mm
JS-39 ブルーチェイサー11/0、9/0
偏光グラス:zeal optics・veroモデル

釣行当日の様子 平松慶YouTubeチャンネル

タックル問い合わせ
Goldic(火曜日定休 TEL046-252-6010)
HPアドレス https://www.goldic.net/

平松慶オフィシャルブログ【いいぶさ日記】
https://kei-hiramatsu.com

平松慶Facebook
https://www.facebook.com/hiramatsu.kei.1

X(Twitter)アカウント
@keitanhiramatsu

AUTHOR

平松慶

神奈川県座間市在住。 K-FLAT株式会社代表。オフショアゲームを中心に、自身で釣り具を開発しつつ、その他メーカーからのサポートも受け、プロ活動を続けている。国内外への釣行日数は、多い年では210日を超えたほど。長きにわたりメディアで文章を書き、枻出版社では「平松慶のヒラマサワールド」を発行。その他DVD多数リリース。

SHARE
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • link