製造ブランドだからできる
ベイト専用ブランクをイチから設計
リップルフィッシャー初の
オフショアキャスティング専用
ベイトロッドが登場
熊本の自社工場でブランクの設計、製造から組み立て、出荷までを行うリップルフィッシャー。漁師から「どうしても獲れない魚がいるので、強く粘るロッドを作ってほしい」という要望があり、そのための専用ロッドを開発したのが同社を立ち上げるきっかけだという。だから大型魚狙いのロッドに対する“竿屋”としてのプライドは半端ではない。そんなリップルフィッシャーから、初めてのオフショア大型魚用のベイトキャスティング専用ロッド・ウルティモ86M/Bが2024年5月に発売予定だ。
INDEX
「獲れない魚を獲るためのロッド作り」という
リップルフィッシャーの起源の思想をカタチに
ウルティモ86M/Bは、新たにウルティモシリーズに加わったGTやキングフィッシュ(ヒラマサ)をメインターゲットとしたベイトキャスティングロッドだ。現在、オフショアフィッシングでメインに使われているのはスピニングリール。ベイトリールはスピニングリールのウィークポイントである糸ヨレによるトラブル、ロングリーダーをスプールに収めることができないという点を克服することができる。また、ベイトリールには巻き上げ時のパワーに圧倒的なアドバンテージがある。タックル全体の重量を軽くでき、リールを使いこなす楽しみもあるだろう。キャスト時に余分なラインを放出せず、適度なテンションを保っているので、ルアーが回転せず安定した姿勢で飛ぶというのも特徴だ。
もちろんデメリットもあり、軽いルアーを投げるときや逆風での釣りでは、アングラーの技量が問われる。また、巻き上げスピードの速さにおいては、どうしてもハイギアのスピニングリールにはかなわない。しかし、近年レコードクラスの大物がヒットするが獲れないという状況下では、太いラインを使用したパワーファイトができるベイトリールへの注目度は増すばかりだ。これに応え「もっと軽く、もっと遠くに。より効率的に大物と対峙する」というコンセプトのもと、開発されたのがウルティモ86M/Bなのである。
図面を起こすことからはじまり
フィールドで磨かれたモデル
ウルティモ86M/Bは、力を入れて振らなくても飛距離を生み出せるよう、ベイト専用ブランクの設計は図面を起こすことからはじめ、実践で気になる部分の修正を行ってきた。
キャストの際、重要となる引手(リアグリップを握る手)を体が窮屈にならない位置で力強く握れるようにリアグリップを長めに設定。フォアグリップはファイト中やアクションの際に下に向こうとするリールをしっかりパーミングでき、力を込めてグリップできるようにラバーグリップを採用。太いラインのロングリーダーや、さまざまなラインシステムに対応するため大口径ガイドをセッティングしている。ウルティモ86M/Bは実際に魚と対峙する中で、改良を重ねて完成したモデルなのだ。
リップルフィッシャーのオフショアキャスティングロッドの
フラッグシップモデルとしての矜持
オフショアのキャスティングゲームを成立させるために最優先させるべきものは遠投性能といえる。そこをベースとして軽量でバランスがよく、気持ちよくキャストができ、不安のないファイトができるようにデザインされたのがリップルフィッシャーのオフショアキャスティングロッドのフラッグシップ、ウルティモシリーズとなる。同シリーズにはベイトモデルの86M/Bの他にスピニングモデルの82ML、83M、710MHがあり、それぞれに特徴があり個性的だ。こだわりのブランクを魂のロッドに昇華させるパーツはどれもが機能的であり、コスメはアングラーが手にする歓びを与えてくれるだろう。
ガイドはベイトの86M/B がSiC-SチタンフレームKガイド+オーシャンガイド仕様。スピニングの82ML、83M、710MHがSiC-SチタンフレームK+SiC-RVガイド仕様で、最高の糸抜けを実現。グリップエンドのラバーキャップには樹脂リングをはめ込み、ファイト中のギンバルベルトとグリップエンドの固着を解消している。これによってファイトからランディングまでの抜き差しがスムーズに行える。ロゴやモデルネームやコスメはシルバーを基調とした落ち着きがあり上品なデザインになっている。
発売中のスピニングモデルはもちろん、この春発売のベイトの86M/Bで、ぜひ大型魚と対峙してほしい。また、今年から攻略のひとつとしてベイトモデルを選択するのもよいだろう。
製品情報
https://ripplefisher.com/product/off-shore-game/ultimo-new