信頼のソルトブランド。PENNリールとベストマッチのロッドがデビュー

仕舞寸法148cmで遠征もOK!
世界のPENNブランド
ビッグゲーム・キャスティングロッド
スラマー・キャスティング

オフショアビッグゲームロッドとしては、その価格、そして申し分のない性能で我々を驚かせるPENN。もちろん、世界のPENNなので、作っているロッドの本数が桁違いに多いからこそできる! と思いきや、このNEWスラマーは日本向けのシリーズとしてデザインされたものだという。どのような素材やパーツを使い、どのような特徴があるのかを紹介するとともに、開発時にPENNにリクエスト、そしてテストを繰り返した平松慶さんから各モデルについて解説していただいた。ぜひ、購入の参考にしてほしい。

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国内の大物に対応するキャスティングロッド

世界のPENNが日本のオフショアフィッシングにマッチするように開発を行い、完成したシリーズがボートキャスティングゲームロッド「PENN SLAMMER CASTING(ペン・スラマー・キャスティング)」。ブリ、ヒラマサなどの青物からキハダマグロ、クロマグロ、GTと国内で釣れる大物はすべてこのシリーズのロッドで対応できる4つのラインナップ。それでいて、なんと価格は定価で3万5,000円~3万6,000円(税別)という。この円安なのに信じがたい、驚愕のロッドなのだ。

全モデルがワン&ハーフ。そのため携行性に優れ、ファイト時に高負荷が掛かる部分がジョイント部にこないようにデザインされている。

カーボン98%、グラス2%のブランクスである83XHと711XXHはSLC2製法を採用。インナーにカーボンとグラスの複合コアをスパイラル状に配置してしなやかさを出し、外層に縦方向のカーボンを配置して高い操作性を実現している。

元ガイドはキャスト時のガイドへの糸絡みや飛距離低下などのトラブルを軽減させる逆付けセッティングを採用。

すべてのガイドはFuji社製SiCリングガイド。ステンレスフレームでオールダブルラッピング仕様。糸抜け良く、大型魚とのファイトでも安心の耐久性を備える。

リールフードナットは、Fuji社製DPSLDという、締めこみやすく緩みにくさに定評のあるパーツを使用。Fuji 社製グリップエンドBRC(71LMH、71M)とGRC(83XH、711XXH)を採用し、ビッグファイトに対応。リールシートはPENNの大型スピニングリールのすべての機種に対応するDPS18/20を採用している。

コンセプトが明確に異なる4機種がラインナップ

さて、それぞれのロッドの詳細だが、2021年にPENNが日本のオフショアアングラーに向けてリリースしたオフショアキャスティングモデルが、スラマーシリーズだ。今回のモデルは、そのDNAを受け継ぎつつ、飛躍的に機能・装備をアップさせ、2024年8月にリリースされたNEWスラマーシリーズ。現代のオフショアビッグゲームのキャスティングロッドに進化させ、ブランクスの特性やレングスを活かし、またガイドのセッティングを熟慮して完成させた4機種のラインナップとなる。これらのテストを行ったのが、様々なキャスティングゲームの経験を持つPENNのフィールドテスターである平松慶さんだ。

平松さんがまず最も多用するのが、ヒラマサ、近海のキハダ狙いでの71LMHと71Mだ。71という長さは、オフショアキャスティングではショートロッドになるが、この長さのロッドを平松さんは長年愛用しており、そこにはきちんとした理由がある。
「一般的な8ftほどのロッドより、71のほうが利点が多いため、僕自身はこの長さを好んでいます。まず、長さの違いによって飛距離の差が出ますが、その差も僅かだと思っております。それよりも短いことでの利点のほうが多い。ヒラマサやキハダはサイズを選べない釣りなので、短いことでファイトは圧倒的に楽です。船べりなどでの、ロッドを脇挟みしてのストレートファイトもやりやすいです。また、キャスト後のルアーの操作性のしやすさ。短いほうが、波の動きに合わせたり、捕食してくる魚の動きに合わせたりしたルアーアクションを演出しやすい。さらに短いほうが、ファイト時の船の上での移動もしやすく、キャスト時の手返しも良い。そんな理由で、私は71のロッドを好んでいます。ちなみに、今回のモデルは、前回のスラマー・キャスティングのブランクコンセプトはそのままに、リールシート、デザイン等を一新したモデルです。仕舞寸法も提案しました。価格帯を含めて、オススメのロッドです」

71のモデルは、その長さが様々な利点を生み出す。投げやすく、ルアー操作しやすく、ファイトがロングロットと比べると圧倒的に楽。いつヒットしてくるか分からない大型ヒラマサを想定した長さだ。

 

SLCS-71LMH

ビッグゲームでメインにキャストすることが多い、ダイビングペンシルやポッパーの使用を想定したモデル。これらのルアーを波高のある状況でも的確に操作し、誘い出すことを可能にする。7フィート1インチというショートレングスかつ、超ファーストテーパー仕様。
「前作PHSS-71LMH同様、誘い出しのルアーの操作性を最優先コンセプトとして開発したモデルになります。ファーストテーパーで、ロッドアクションがルアーに伝わりやすく、ダイビングペンシル、ポッパーなどの、波の様子を確認しながら波に絡めるようなアクションを演出するのに適したモデルになります。プラグ操作時に、プラグが跳ねにくいアクションに設定しています。ヒラマサ、キハダ、中型のクロマグロ攻略に最適です。メーカー表記ではPE3~6号設定ですが、僕はテストも兼ねてPE8号で使用。8号でも問題なく使用可能です」

 

SLCS-71M

ナブラ撃ちにおける、キャスティングの精度が重要な局面を想定して開発したモデル。ファーストテーパーの71LMH対して、こちらはマイルドに曲がるテーパーに設計。このブランク設計により、ルアーの重さを乗せやすく、アングラーの意思に沿ったキャスティングを可能にする。シンキングルアーを使った際、カウントダウン中のバイトを弾かず、絡めとる柔軟設計。前作の使用感を活かしつつ、強度面を見直し、ガイドセッティングを一新している。
「こちらはナブラ撃ち、最近では見にくくなっていますがイカボイルなど、水面でベイトが固められ、そこに撃ち込む際に最適なモデルです。シンキングペンシルをキャストして攻略する際に、しっかりと曲がる性能によって、ターゲットが違和感なく喰い込み、より確実にフッキングへと移行します。用意しておきたい1本です。こちらの71MはMAX PE6号設定ですが、大型ヒラマサを想定して8号で使用したところ、問題なく使用可能です」

 

SLCS-83XH

8フィート3インチという長さと、筋肉的パワーを持つSLC2製法ブランクスによって、遠投性能を有するモデル。他のアングラーが届かない、一歩先のナブラを直撃するならコレ。遠投先でのバイトでも、フッキングパワーを確実に針先まで届けるブランクスパワーを装備し、それでいてファイト中はしなやかなブランクス特性を発揮し、バラシを軽減する。
「こちらは遠征でのGT狙いで活躍するモデル。雰囲気は大型GTを仕留めるロッドのスタンダードな感じだが、最新のPENNの技術を備えて誕生したモデルになります。200gの大型ポッパーにも対応します。ブランクが相当強いモデルなので、魚とガチンコでファイトできるロッド。体力に自信のある方なら、クロマグロにも使用可能でしょう。PENNオーソリティー8500とのセットがオススメです」

 

SLCS-711XXH

遠投が必要なシチュエーションがあり、それでいてルアーをラクに扱える操作性も欲しいと考えたときに、両立するモデル。7フィート11インチという長さながら、SLC2製法によるブランクスの反発力を生かした遠投力があり、海面を叩かずに操作がしやすいロッドに仕上がっている。また、ヒット後はSLC2製法のインナーコアの特性により、しなやかさもあるため、バラシを軽減する性能も備える。
「こちらも83XHと同様、かなり強いキャスティングロッドになります。大型GT狙いでの一発勝負で活躍するモデルです。PENNオーソリティー10500にPE10号を巻いて、クロマグロキャスティングにも対応します」

運送時に使えるセミハードケース付き

また、今回のスラマー・キャスティングは、嬉しいことに仕舞寸法は全機種1530㎜以下。これが昨今の運送事情を考えるととても重要。遠征時の宅配便を利用しての発送や、小型飛行機にも搭載可能な長さなのだ。さらに、専用のセミハードケース付きなので、移動のためにロッドケースをわざわざ購入しなくてもいい!! 手に取りやすい価格のロッドに、こんなケースが付くなんて、驚きだ!

運搬時にロッドを保護してくれるセミハードケース付き。複数本収納可能なので、他のロッドも一緒に入れることが可能。

 

 

日本各地、海外とテストを繰り返した平松さん。平松さんの考え、PENNの技術が融合したキャスティングロッドだ。

PENNスラマー・キャスティング
https://www.purefishing.jp/product/penn/rod/boat-rod/penn-slammer-casting.html

まとめ:アングラーズタイム編集部

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