【ヤマシタ・山中陽介のイカメタルTIME】その2

釣果を伸ばすのなら、しっかりマスターしたい
イカメタルの誘い方の基本とアレンジ

メタルスッテでイカを狙うイカメタルゲームは、ビギナーでも簡単にイカが釣れる釣り方であり、夏のオススメのオフショアゲームのひとつ。そこでイカメタルをこれから始めたい、イカメタル好きのアングラーのために、イカメタルのプロフェッショナル・ヤマシタの山中陽介さんが不定期連載【ヤマシタ・山中陽介のイカメタルTIME】として解説。第二回目は、イカメタルでの基本の誘い方、そして誘いのアレンジを解説してくれています。

釣果を伸ばすのなら、しっかりマスターしたい<br>イカメタルの誘い方の基本とアレンジ

基本の誘いは3パターン!組み合わせでその日に合った誘いを探る!

イカを釣る際に頭に入れていてほしいのは、イカは素早く動くものを取るのは苦手、しかし素早く動くものに興味は示すという点です。スッテを小魚などのエサと認識して抱いてくるので、エサのように動かして誘うことが重要です。そこでイカメタルゲームにおいての誘い方は大きく分けると3つになります。

①誘い上げ
②誘い下げ
③シェイク&ストップ

この3つをまずはマスターすれば、自ずと釣果に繋がります。この後は、それぞれの誘い方について説明していきます。

①誘い上げ

誘い上げていく誘いは竿を水平やや下向きからゆっくりと竿を立てていき、竿を立てきったらストンと落とす方法です。エサとなる小魚がゆっくりと上に泳いでいくイメージで誘います。この時、イカがスッテに抱きつくと竿先に抑え込むようなアタリが出ます。アタリがあればすぐにアワセを入れましょう。アタリが出るタイミングは誘い上げている途中と、ストンと落とすタイミングに抱き付いてスッテが落ちなくなるどちらかがほとんどです。少しでも違和感があればまずはアワセを入れることが重要です。

②誘い下げ

誘い下げていく誘いは、最初に竿をなるべく高く立てて、そこからゆっくりと水平やや下向きまで竿を下げていきます。弱った魚がユラユラと落ちていくようなイメージで誘い下げていくと、ふわっと竿先が浮き上がるようなアタリが出ることが多いので、アタリが出ればすかさずアワセを入れます。竿先に集中しましょう。

誘い上げは、ロッドを立て切ったらストンと落としていく方法。ベイトが泳いでいる様子を演出。一方、誘い下げは弱った魚が落ちていく様子を演出。どちらも試したい。

③シェイク&ストップ

竿を細かくシェイクさせることでスッテを細かく振動させ、イカを焦らせたところで、ピタッと止めてイカにスッテを抱かせる方法です。シェイクする時間と止める時間はその日によって変わりますが、だいたい3~5秒のシェイクに3~5秒の止めが一般的に効くことが多いです。もちろん10秒以上の止めが有効なこともあるので、その日の止め時間はいろいろ試してみる必要があります。イカのタナが明確になっているときは、この誘いは特に有効になることが多い誘い方です。
これらの3つの誘いを組み合わせることでその日のパターンを見つけ出すと1人だけ入れ乗りということもあるので、いろいろな組み合わせを試してその日のパターンを見つけていきましょう。一例をあげておくと、「シェイクして止めからの誘い上げ、誘い下げからのシェイクしての止め」など、組み合わせは様々です。

シェイクの誘いを入れて、ピタッと止めてアタリを待つ。待つ時間は様々。誘い上げ、誘い下げ、シェイク&ストップを織り交ぜ、その日のパターンを見つけたい。

いずれの誘いでも竿先には常に集中。僅かなアタリを逃さず掛けたい。

タナの探り方 船中でのタナの共有は忘れずに!

集魚灯が点灯して1~2時間は餌の小魚などの集まりも悪く、イカのタナ(泳層)も落ち着かないことが多いです。自分でイカのタナを探るときは、テンポよく探っていく必要があります。この時に簡単かつ早く探る方法として、「2~3回巻きシャクリ(ワンピッチジャーク)をして4~5秒止める」を繰り返していく方法です。水深にもよりますが、60~70m程度なら海底近くまでスッテを落として海面下20m付近までテンポよく探ります。

タナを2~3mずつこまめに探れるので、イカのタナを探るには効率の良い誘い方です。ただし、誘いが単調になりやすいので、高活性のイカはスッテを抱いてきますが、イカがスッテにスレてくると反応が悪くなり、少しだけしか触らないようなケースも多いです。そのため、この誘い方である程度イカのタナを把握したら、先述の基本的な誘いを加えて誘っていきます。

また周りのアングラーでイカが釣れたら、遠慮なく釣れたタナを聞くのがベストです。逆に自分が釣れたら教えてあげてください。イカメタルゲームではタナを見つけるのが第一ですから、イカが釣れたらタナを教え合って船全体の釣果をUPさせることが重要です。

集魚灯を点けてからしばらくは、イカのタナが安定しない。まずはそのタナを探す。そのため、広く探っていく。同船者で情報を共有することも大切だ。

掛け損ねた時のフォロー。スッテに興味を持ったイカは焦らして乗せる!

集魚灯が点灯してからしばらくは、まだイカの活性も高く素直に乗ってくることが多いのですが、しばらく船下に付いたイカはスッテにもスレてきます。イカがスレてくると、スッテへの触りが弱くなることが多く、アタリはあるのに掛からない、という状況になるケースが多いです。アタリがあるのに掛からないイカは、スッテには興味は示しているので、スッテの興味を失わせないようにスッテを動かしてあげる必要があります。この時に効果を発揮するのがシェイクです。長めにシェイクを入れてピタッと止める。するとスッテが動いていて触りたくても触れない状態になり、焦らされたイカはしっかりとスッテに抱き付いてくれます。アタリはあるけれど、掛からないという時はこのような誘い方も試してみてください。

イカがスレて来たと感じたら、長めのシェイクも効果的。焦らして焦らして、スッテを抱かせるのだ。

明るい時間の釣り方。イカのタナは海底付近!根気よく誘うことがポイント!

通常イカメタルゲームは夜間に行いますが、多くは日暮れ前に出船します。釣り場についてだいたい1~2時間は集魚灯を点けずに、そのポイントで暗くなるのを待ちます。明るい時間帯にイカが釣れないわけではなく、明るい時間帯でももちろんイカは釣れます! 地域によっては日中の明るい時間帯に狙うところもあります。ただし、夜間のように中層から表層近くに回遊はしておらず、明るい時間帯、イカは海底付近を回遊しています。そのため、明るい時間帯は海底から5m付近を重点的に狙います。

誘い方は先述の通りで、組み合わせながら探りますが、狙うタナがかなり狭いのでシェイクを多用する誘い方が有効になることが多いです。船下にイカがいればすぐに反応してくれることが多いですが、基本的には船下にイカが回遊してくるのを待つため、根気強く誘う必要はあります。また船下に回遊してきても、何杯かを釣るとスッテにスレてしまうこともあります。そんな時は、カラーチェンジを行ったり、何度か誘ってアタリがなければ20mほど巻き上げてイカの視界から一度スッテを消し、再度落としてみたり(巻き落とし)すると反応してくれることが多いです。明るい時間帯は水中も明るく、イカからスッテも見やすいので、カラーチェンジを頻繁に行い、イカをスレさせずに釣ることを念頭に置いておいてください!

明るい時間帯は、底付近に反応が出ることが多い。船長からも、そのように指示がでる。ボトムから5mを丹念に探りたい。

明るい時間帯は、カラーチェンジも頻繁に行い、イカをスレさせないのもコツ。

減灯時の釣り方。タナとヒットカラーに大きな変化があるタイミング!

減灯というと聞き慣れない言葉ではありますが、その名の通り光を弱めてイカの活性を上げるために行う手法です。メタルハライドランプでガンガンに光を灯すと、海中が明るくなりすぎて、ある一定の水深よりも上にイカが浮いてこなくなることがあります。イカも海中ではエサを獲りにきているものの、他の魚からは捕食されるリスクもあります。そしてあまり海中が明るくなりすぎると、かえって活性が低くなることがあり、その対策として光を弱めて海中を暗くしてイカの活性を上げるのです。

海中が明るくなりすぎて、イカを捕食する魚も集まってくると活性が低くなることもある。そこで船長が対策するのが、光を弱めること。そんな変化にも、対応することが大切。

この時の変化としてあげられるのは、今まで釣れていたイカのタナ(泳層)が浅くなることが多くなります。また、海中が暗くなることにより、これまで釣れていたアタリカラーが変わることも多いです。狙い方としては、まず釣れていたタナよりも浅いタナを探る。それでもなかなかアタリが出ないときは、使っていたスッテのカラーを大きく変えてみる、ということが大切です。カラーの変更は同系色よりは真逆のカラー、例えば赤緑から赤白に変えてみる、と良いでしょう。

減灯はいつでもするわけではなく、イカの釣れ具合が悪くなってきたときに船長が機転を利かして行ってくれる手法の一つなので、もし減灯したら、①タナを浅くする、②カラーを大きく変えてみる、と覚えておいてください。

釣り方の基本とアレンジについて今回は解説させていただきました。基本、そしてアレンジができるようになると、おのずと釣果もUPしてきます。ぜひ、釣行時に参考にしてみてください。

その時々の誘い方、誘うタナなど、しっかりとアジャストすれば、自ずと数が伸びる。フィールドで参考にしてほしい。

しっかりと、イカがいるタナを攻めるためには水深を把握できるカウンター付きは必要不可欠だ。

夜間の船上で、ライントラブルがあった時は素早く交換できるリーダーがオススメ。素早く交換し、時合を逃さないようにしたい。
https://www.yamaria.co.jp/yamashita/product/detail/656

様々な誘い方のイメージはこちら
初めてのイカメタル入門vol 2 ~釣り方(誘い方)解説編~|YAMASHITA|イカ釣りで世界トップクラス (yamaria.co.jp)

「イカメタル・ドロッパーをセットでプレゼント」を開催

この度、【ヤマシタ・山中陽介のイカメタルTIME】を読んでいただいた方のために、ヤマシタさんの協力により、ヤマシタ・イカメタル専用ドロッパー「アッパー70」と「アッパー95」をセットにして、6名の方にプレゼントさせていただく企画をアングラーズタイム公式Instagram「@anglers_time」で開催いたします。下記の応募方法を確認の上、ご応募ください。

◆応募期間:2024年8月20日~2024年8月26日
◆当選人数:6名
◆賞品:ヤマシタ・イカメタル専用ドロッパー・アッパー
※カラーは選べません。

アッパー|YAMASHITA|イカ釣りで世界トップクラス (yamaria.co.jp)

応募方法

1. アングラーズタイムオフィシャルInstagram「@anglers_time」のアカウントをフォロー。
※フォローされておらず、当選を逃してしまう人がいます。必ず、フォローをお願いします。
2. Instagramの該当プレゼントページ(この記事の告知ページ)の「いいね♡」を押してください。
3. 当選発表時のDMでの連絡で賞品の送り先と下記の質問をしますので、答えを記入してください。答えられない場合は無効となります。
※「フォロー」、「いいね♡」ともにしていただかないと、無効になります。

【質問】アッパーの2024年の追加サイズ
【答え】70

当選発表と注意事項

ANGLERS TIMEをフォローして、「いいね!」している方の中から期間終了後の一週間以内に当選者を決定し、DMにてご連絡いたします。質問の答えとともに、ご返事ください。質問の答えが無い場合、間違っている場合は、無効とさせていただきます。
※当選連絡後、72時間以内(3日以内)にお返事がない場合は再抽選させていただきます。
※当選者の発表は、発送をもって替えさせていただきます。

たくさんのご応募、お待ちしています。

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