肉食魚のスイッチを入れる独特なサウンド
ビッグゲームに対応させるまで2年の開発期間を費やしてついに完成!!
シマノ/スクリュードライブ180F/180Fフラッシュブースト
2年に渡るフィールドテストを経て、今年リリースされることになったシマノの新製品、スクリュードライブ180 F/180Fフラッシュブースト。このルアーはタダ巻きだけでアクションが演出できるので長時間使い続けられ、テールのプロップが常に海面を捉えて回転するため、荒れている状況でもエラーアクションが起こりにくいという。シンプルな形状のものが多いオフショアのルアーの中では見慣れないモデル。どのような特徴があるのかを探ってみたい。
ビッグゲーム用のルアーは新たなステージを迎えた
ヒラマサ、GT、マグロ狙いといったビッグゲームの定番ルアーといえばダイビングペンシルとポッパーであることに異論はないだろう。これらのルアーに新たに加わるのではないか? と期待されるのが、シマノが開発に2年を費やしというプロップベイト、スクリュードライブだ。
ボディにパーツとしてのプロップをセットした“スイッシャー”と呼ばれるルアーとは異なり、ボディの一部が回転するプロップベイトといえば、淡水でマスキーやパイクを狙うルアーとして知られ、ビッグバス狙いのルアーとしても密かに愛用しているアングラーもいる。
なんといっても、その特徴は独特のサウンドである。ただ、淡水用のプロップベイトをオフショアで使うのには無理がある。強度が足りない、飛距離が出ないのだ。しかし、プロップベイトには、このふたつの要素をなんとしてでもクリアにして、リリースするほどの魅力があったのである。
テール重心でエラーアクションが起こりにくい
アクションはボディ後端にセットされたプロップが水を掴んで回転することで肉食魚にアピールする独特なサウンドを発生し、同時に存在感をアピールする泡を引くことにある。タダ巻きした場合は音・泡を出し続けるが、ジャークを入れることで、一瞬激しく飛沫を上げてゴボッという大きな音で誘うこともでき、タダ巻きだけではつまらないというアングラーでも“誘いのアクションを演出”し、釣った感を得ることができる。
スクリュードライブの最大の優位点はリアウエイトであり、これによってプロップが水面を捉え続けるので、ラフウォーターでも飛び出し難くいこと。これによってあらゆる状況化でもストレスなく使えるのである。
プロップフィンが2サイズ付属されている
推測すると、開発において強度面よりも苦労したのは、キャスト時におけるプロップの空気抵抗を軽減し、十分な飛距離を出すことであったのではないか? ただ、製品化された際には、それは見事に解消している。
「飛行姿勢がいいので、ダイビングペンシルと比べても飛距離はそれほど変わらない」と、シマノインストラクターの田代誠一郎さんも語るほど。
製品にはプロップフィンはノーマル、ラージの2種類が付属され、容易に交換ができる。ノーマルサイズを使ったときには高速巻きに対応し、ヒラマサ狙いに有効。ラージサイズをセットすると低速でのアピールが増し、ジャークによる誘いが有効になる。これによってマグロ、GTにピンポイントでアピールしたいとき、効果的なアクションを演出できるのだ。
シマノ/スクリュードライブ180F/180Fフラッシュブースト
https://fish.shimano.com/ja-JP/product/lure/offshorecasting/topwater/a155f00000eokbzqap.html