2025シーズンに向けて!

290kgの超大型クロマグロの実績を持つ
BIG TUNA 76 JAPAN SPと
2024NEWモデル

国内のルアーターゲットの中で、超大型と言えばやはりクロマグロだろう。メーカーのタックル開発、アングラーや遊漁船のノウハウの追求、そして資源の回復傾向によるトライ&エラーによって急速に進化し、そして狙えるターゲットになってきた。そんなクロマグロを獲るために開発を繰り返してきたロッドが、リップルフィッシャーのBIG TUNAシリーズ。まだクロマグロ遊漁管理による問題はあると思われるが、ルールを守りつつ2025年シーズンにチャレンジする人は、ぜひチェックしておきたい。

290kgの超大型クロマグロの実績を持つ<br>BIG TUNA 76 JAPAN SPと<br>2024NEWモデル

クロマグロのために開発されてきたシリーズ

リップルフィッシャーのマグロキャスティングロッド・BIG TUNAは、大型マグロ=クロマグロを獲るために開発されたシリーズ。その歴史は初代モデルが発売となってから数えても14年ほど。テスト期間を入れれば、それ以上となる。そしてこのBIG TUNAシリーズは、これまでのクロマグロキャスティングゲームの歴史に合わせて進化してきた。それは環境の変化、ロッド以外のタックルの進化、テクノロジーの変化など様々な要因があるが、何よりマグロのキャッチ率を少しでも高めるためのリップルフィッシャーの挑戦と言える。

そんなBIG TUNAに2024年NEWモデルとして、2月、4月にBIG TUNA 70 JAPAN Special / POWER CLASS、BIG TUNA 710RT JAPAN Special / HEAVY CLASS、BIG TUNA 86 JAPAN Special / HEAVY CLASSという3種類がNEWラインナップされている。これらのモデルは、記事後半に説明するが、ここでまず紹介したいのは2024年のクリスマスに完全限定生産モデルとして、2つのデザインで11月末に発表されて注目を集めた「BIG TUNA 76 JAPAN SP 2024 Special Edition」だ。すでにこの2024 Special Editionモデルは抽選が終わってしまっており手に入れることはできないが、ノーマルのBIG TUNA 76 JAPAN SPは市場にまだある。まずはその性能を下記でチェックしてもらいた。

BIG TUNA 76 JAPAN SP 2024 Special Editionモデル。残念ながら、申し込みは終了してしまったが、ノーマルの76 JAPAN SPは発売されている。その実力を2025年に試してみてはいかがだろうか。

BIG TUNA 76 JAPAN SPの実力

現在、BIG TUNAには8つのモデルがある。ライトクラス1種、ミドルクラス2種、ヘビークラス2種、パワークラス3種という構成。BIG TUNA 76 JAPAN SPはパワークラスだ。この76 JAPAN SPをSpecial Editionで発売したのは、2023年にこのロッドで290kgのクロマグロがシングルファイトでキャッチされたからだろう。その実力を持ち、同時により注目されるモデルとなった。

ではどんな性能なのか? まずこのロッドでターゲットとするのは200kgクラスのクロマグロ。大型マグロに対応するためにPE8〜12号を使用し、シイラを捕食するクロマグロを狙うために大型ルアーをキャストすることを可能にしている。ただルアーキャスティングスペックは、60〜180gとなっており、大型ルアーだけでなく60gの軽量ルアーもキャスト&操作が可能という。さらにブランクスは、大型マグロにプレッシャーを掛けられるバットパワーを備えながら、ギンバルファイトの際のロッドの曲がりがアングラー側に寄る設計。この曲がりは、マグロの突然の走りでロッドが伸ばされるのを抑えつつ、さらに上半身、腰部の負担を減らすというもの。長時間ファイトがよりしやすいベンドカーブ設計になっているという。

BIG TUNA 70 JAPAN Special

次に紹介するのは、2024年4月に発売となった70 JAPAN Specialだ。こちらも76 JAPAN SPと同様のパワークラス。200kgクラスの超大型マグロをターゲットにしており、ヒット後にロッドを立てた高負荷のギンバルファイトとともに、ストレートポンピングでのファイトも行うアングラーに向けたモデルだ。ちなみにロッドパワーは、76 JAPAN SPより勝る設計。シイラパターンでの大型ルアーにも対応する。またレングスを短くし、曲がりの支点がさらにアングラー側に寄ることでアングラーへの負担を軽減する作りになっている。ルアーは80〜220g対応、PE10〜12号対応の、まさに超大型クロマグロ対応モデルだ。

ファイトを重視した設計。その長さによりロングキャストは不向きであるが、ファイト時にはベリー部分も入り込み、負荷が掛かれば掛かるほど手元側に支点が移る設計により、楽やりとりすることが可能なモデルだ。

BIG TUNA 710RT JAPAN Special

2024年2月に発売されたモデル。以前発売されBIG TUNAシリーズの土台を築いた710モデルのリチューンモデルとして登場。変化したマグロキャスティングゲームに対応するために再設計され、使いやすさの向上だけでなく、極限状態で浮かせる復元力、強靱なバットパワーをより発揮するテーパーデザインを採用。バットを曲げて獲ることを意識したテーパーデザインで、アングラーがバットの力を効率よく使い、魚を浮かせられる設計となっている。ヘビークラスながら、誘い出し、ファイトにおいて楽に操作できる性能を追求したモデルだという。ルアーは40〜160g対応。PE8〜12号対応。

サイズが選べないシーズンに使いやすいモデル。同等レングスのパワークラス70、73、76と比べるとライトな使用感で、長時間の誘い出しにも扱いやすい。ラインクラスを落とせば、小型ベイト時のルアーセレクトも可能。

BIG TUNA 86 JAPAN Special

ヘビークラスのロッドでロングキャストやキャストの正確性を求める場合は、このモデル。こちらも2024年2月に、以前発売されていた86モデルを最新の技術、材料で再調整し、リチューンモデルとして登場。もちろん、以前のモデルと比べ、キャスト性能、使いやすさともに向上。ベイトが小さく、狙う個体が選べないようなシチュエーションで活躍。柔軟なティップにより、従来のモデルよりもルアーの選択幅が広がり、少ない力でロングキャストが可能。また、ファイトでは支点は手元側にくるものの、しっかりとしたバットパワーを有し、マグロのパワーを受け止める。ルアーは40〜160g対応。PE8〜12号対応。

ミドルクラスながら、大型がヒットしても安心してファイトができるパワーを備えるモデル。その長さで、ロングキャスト性能も抜群。

まとめ:アングラーズタイム編集部

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