ブレードジギングに適したタックルは?
誘い方のコツは?
大阪湾シャローエリアのサワラゲーム②
タックル&攻略編
大阪湾シャローエリアのサワラゲーム①では、2022年9月下旬のシャウト!の小野誠さんの釣行の様子をお伝えしたが、ここではその時の使用タックル、探る際の基本などをお伝えしたい。これからシーズン最盛期を迎える大阪湾のサワラ。ぜひ、参考にしてほしい。
使用するロッドは、リールは、糸はどんなものが良いか?
ブレードの付いたメタルジグをキャストして高速のただ巻きでサワラを誘うブレードジギングは、プラグキャスティングや通常のジギングのしゃくりのようにアクションを入れる必要もなく、ジグキャストさえできれば誰でも簡単に楽しめる。ジグキャストも、大型乗合船などでは、釣り座によってはアンダーキャストになるため慣れが必要だが、今回の取材でお世話になったシーマジカル(大阪府堺市)のチキチキマシーンのような小型ボートを仲間数名で借りれば、オーバーキャストできるので、比較的入りやすい。そんなブレードジギングでは、どんなロッドを使用すればよいか悩むところだろう。そこで、小野さんが開発したのがシャウト!から発売の専用ロッド・BLJ GUNNER(ガンナー)とBLJ BOOSTER(ブースター)だ。
水深が20~30mと浅い地域では、遠くにキャストして、斜め引きで広く探ることがヒット率のアップにつながる。そこで作り上げたのが、BLJ GUNNER(ガンナー)。7フィート1インチのレングスで、サワラの柔らかい口でも口切れでバレが少なくなるように、サワラの引きに対して追従するティップを採用しているモデルだ。「シーバスロッドなどを代用して楽しんでいる人もいますが、シーバスロッドは若干張りが強いことから、ガンナーはソフトなティップに仕上げています」
ブレードジギングのアクションは、巻くだけのため、それよりも喰いこみ、バレの少なさに性能を寄せたということだ。ただ、キャストのしやすさを重視していることで、グリップを短めに設定しているため重いジグは手首に負担がかかりやすい。
一方、もう一種のBLJ BOOSTER(ブースター)は、6フィート6インチのモデル。こちらのモデルは、40~100gのブレードジグに対応し、水深40m、さらにそれ以上のエリア探るために開発。ロッドグリップを脇挟みできる長さに設定することで、リーリング時に手首への負担が少なく、楽にファーストリリーリングを繰り返すことができるようになっている。潮が速い状況で、重いジグを使用する際にも重宝するだろう。大型乗合船でアンダーキャストして探る場合にも、こちらのモデルであれば扱いやすい。
また、これらのロッドにセットするリールだが、速巻きということで、ハイギアか更に上のギア(エクストラハイギア、エクストラギア)かで迷うところ。
「水深が20~30mと浅い場所では、エクストラギアで良いですが、深い場所ではエクストラギアでは巻き上げを繰り返すのが辛い。そのような場所、重めのジグを使用する場合はハイギアが良い。僕はどちらのフィールドもやるので、ハイギアを使用しています」
ちなみにラインはPE1.5号を使用。リーダーは、歯によるラインブレイクのことを考え、フロロカーボンライン30lb(6号)を使用している。
ガンナー https://shout-net.com/item/6389/
ブースター https://shout-net.com/item/6413/
ジグは各ウエイトを用意
今回、大阪湾での20m前後から30mの層を探ることがメインとなったため、ブレードジグは30g、40gをメインに使用。ただ、潮の速い状況や、もう少し深場を探ることも想定して、50gなどもいくつか用意したい。また、大阪湾エリア以外で、深場を探るような場合は、それ以上のウエイトも必要になる。深さや潮流にもよるが、100g程度まであれば安心だ。替えのフック&ブレードなども、攻略の幅を広げるので、いくつかのサイズを用意しておきたい。
ブレードショーテル https://shout-net.com/item/4113/
ブレードジギングスペアフック https://shout-net.com/item/4092/
ブレードジギングフック https://shout-net.com/item/6431/
TCブレードジギングフック https://shout-net.com/item/6434/
キャスト時のちょっとした動作でヒット率アップ
キャストして高速のただ巻きで誘うブレードジギングだが、ジグセレクトやスピードの強弱だけでなく、よりヒット率を高める工夫もある。まずその一つ目が、ジグが飛んでいる時のサミングだ。
「僕の場合は、キャストと同時に人差し指でフェザーリングします。これによって風による余計なライン放出を防ぎます」
そして着水と同時に浮いていたラインを水面につけてからジグをフォールさせていく。余分なラインが出ていないことで、他のアングラーとのラインクロスによるトラブルが起きにくくなる。トラブルを起こしてしまうと、その一投が台無しになる。さらに糸ふけが少なければ、フォール中のアタリも取れる可能性が増える。また、着底も分かりやすくなり、さらに着底後のリーリングですぐにジグに動きを伝えられるのだ。ただ投げて巻くだけでなく、このようなことも注意して行いたい。