貴重なメーターオーバーをヒットさせ、優勝に
シイラフィッシングの聖地・相模湾で開催
平塚カップ2026
シイラフィッシングは神奈川県・相模湾から始まった。そして現在も、この地ではシイラフィッシングを楽しむ人が多く、シーズンになると大いに盛り上がりを見せる。そんな相模湾で、今年も「平塚CUP」が開催され、110名のアングラーが集結した。

皆でシイラを探し、そしてルアーの動きをあれこれ試しながらキャストを繰り返す。
相模湾シイラ、最大級の大会
相模湾の夏を代表するオフショアルアーゲームといえば、シイラだ。春の水温上昇とともに魚が入り始め、初心者からベテランまで幅広いアングラーが楽しめる身近なターゲットとして親しまれている。
もちろん全国各地でも狙える魚ではあるが、近年はヒラマサやキハダなど大型回遊魚を狙うキャスティングゲームの「ゲスト」として扱われることが少なくない。その一方で、相模湾や隣接する駿河湾では、シーズンになるとシイラ専門の乗合船が連日出船し、多くのアングラーで賑わう。魚の動きを見極めながらルアーを送り込み、サイトフィッシングならではの駆け引きと豪快なファイトを味わえることが、この釣り最大の魅力である。
そんなシイラファンが毎年楽しみにしているのが「平塚CUP」だ。大会の前身は、シイラをこよなく愛するホルモン焼き店や居酒屋の店主たちが立ち上げたイベント。その思いを受け継ぎつつ、「もっと大きく、もっと盛り上がる大会に」という思いで発展させ、現在では100名を超えるアングラーが集う相模湾最大級のシイラフィッシング大会へと成長した。
今年は7月12日に開催され、110名の参加者が平塚新港に集結。毎年参加する常連アングラーはもちろん、普段から相模湾でシイラを追い続ける人、そして初挑戦の人まで、多彩な顔ぶれがそろい、会場は朝から熱気と期待に包まれつつも、お祭りとして楽しむ参加者も多く、笑顔で会話を楽しむ様子が見られた。

平塚新港で開会の挨拶。沿岸に台風のウネリが入っていたため心配したが、無事開催。
台風9号の影響
大会当日は、数日前に太平洋の遥か沖を沖縄方面に向けて通過した台風9号が、相模湾沿岸にもウネリを届けていた。港内にもウネリの影響があるほどだ。しかし、沖へ出れば釣りに支障はない状況だった。参加者たちは、慎重に決められた参加艇に乗り込んでいった。

大会参加艇は5隻。参加者110名は、それぞれの船に乗り込み出船。
この日、110名の参加者は、平塚の庄三郎丸3隻、庄次郎丸、浅八丸に別れて乗船。平塚新港の出口を出るタイミングが波により危険なことから、安全面を考慮して船は間隔を空けながら順次出港した。港前で全船がそろうのを待ち、その後、各々の場所へ向かっていった。
今回、記者は庄三郎丸の23号船に乗船。まずは相模湾の西エリアに向けて進んでいった。沿岸部の潮は、ウネリによりかなり濁りがキツい状況。沖の潮と沿岸部の濁り潮の境目を流していくが、シイラからの反応はない。しかも風の影響もあり、キャストはしづらく、水面は波立ちシイラを見つけにくい。そのまま、フラツキのシイラを探しながら沖を目指した。
相模湾のシイラ状況
ここ数日、沖のシイラを探していたアングラーの情報によると、大型のゴミ、流れ藻は少なく、まとまったシイラはなかなか見つけにくいとのこと。時折、フラツキのシイラが見られるため、ミヨシから丹念に探すことが重要だという。ただ、見つけられれば、サイズはいい。時折、水面をパシャパシャとする水モチ(ナブラ)が見られるものの、どうやらソーダガツオの様子。まずはシイラ探しに専念する。しかし、なかなか見つからない。
そんな中、オオドモの釣り座であった小高 昇さんにヒット。散々、船前方のアングラーが探った流木であったが、そこでヒットさせた。小高さんは、オールドタックルにナイロンラインというスタイルで参戦。船長からも「絶対獲ってよ〜」と声が掛かる。ヒットしたシイラは、船際まで寄せられ、サイズを確認すると、かなり良いサイズだった。しかし、惜しくもネットインのタイミングでバレてしまった。


オオドモの釣座の小高さんにファーストヒット。サイズは良かったが、ランディング時にフックアウト。残念!
そのすぐ後に、今度は右舷のミヨシから4番目の新開雅寛さんにヒット。釣り座を移動しながら、慎重に寄せ、見事ネットへ収まった。全長92cmのまずまずのサイズだ。

次にヒットさせたのは、福岡から参加の新開さん。目の前に通ったシイラに、しっかりとルアーを届け、そしてヒットさせた。お見事! シイラが少ない状況のため、ネットマンも緊張する。

価値ある1尾をキャッチ。
これから、カツオも期待か?
その後も、シイラを探し続けるものの、なかなか姿は見つからない。海も穏やかになり、シイラを見つけやすい海況なのだが、姿が見えない。そこで岸寄りに船を向けると、鳥が回っている下でイワシ団子を発見。そこから、水モチやイワシ団子を探しながら探っていくことに。ちなみに、かなり頻繁に水モチ、イワシ団子が見られるのだが、ここにもシイラは着いていない様子。表層付近では、ソーダガツオがイワシを捕食している。そしてそこに、時折カツオが着いている状況だ。

色が濃い部分が、イワシの団子。上層にはソーダガツオがいたが、沈めるとカツオがいる。
23号艇では、シイラのワンキャッチ後は、11時前までソーダガツオの釣果だけであった。しかし、そんな中、2kgクラスのカツオがヒット。走行中に出会った水モチに、抜群のタイミングで入れたプラグにヒットした。続けて、シイラをキャッチした新開さんも、カツオをキャッチ。ヒットしたパターンを聞いたところ、イワシ団子の脇にシンキングプラグを落とし、しばらく沈め、動かし始めたところでのヒットだったという。このことから、ソーダガツオの群れの下に本ガツオが付いている状況だというのが分かった。しかし、その後は、船上にカツオは上がることなく終了の時間を迎えた。


船中1尾目のカツオ。カツオ攻略のために作られた、マングローブスタジオのアトゥーラ90ヘビーでキャッチ。

アトゥーラ120にヒットした2.5kgのカツオ。新開さんは、この日、シイラ、カツオをしっかりキャッチ。
終盤に大型サイズがヒットして優勝
この日はどの船も苦戦を強いられたようで、シイラは数回見たものの、ヒットさせることができなかった様子。そんな中、庄三郎丸8号艇の冨家 勝さんが、全長131cmをキャッチし優勝を獲得した。終盤にヒットさせたという。そして庄三郎丸23号艇の新開雅寛さんの92cmが準優勝となった。今回の大会でのシイラは、この2本だけであった。

全長131cmをキャッチし、優勝を手にした冨家 勝さん。終了間際のヒットであった。


優勝の冨家さんには、ツインパワーSWと数々の賞品が贈られた。
今回は、シイラの数が少なかったことから、カツオにも順位が付けられ、1位入賞は全長55cmのカツオを釣り上げた上原秀章さんに。2位は全長53cmのカツオをキャッチした田口悠也さん、3位は全長52cmのカツオを手にした長谷川頼人さんが獲得した。

準優勝の新開さん。ロッドを含め、多くの賞品を手にした。ちなみに、シイラは冨家さん、新開さんの2尾のみ。新開さんはカツオでも1位であった。

急遽設定されたカツオの部で全長55cmを釣り上げ1位となった上原秀章さん。3位の賞品を手にした。

カツオの部で2位となったのは、53cmを釣り上げた田口悠也さん。

5位の賞品を手にしたのは、カツオ3位の長谷川頼人さん。
最後には、ゲストで参加したオフショアフィッシングのレジェンド・北村秀行さんが、今回の状況について、コメントしてくれた。
「シイラは潮が悪く、非常に難しい状況でした。ベイトボールについているのはカツオとソーダガツオの混群で、投げて横方向に引くとソーダガツオが反応し、沈めてフォールでアタってくる魚はカツオでしたが、ショートバイトが多かったようです。カツオはこれから、良い潮が入れば期待できるでしょう。キハダも入ってくると思います」と大会を締めてくれた。
ちなみに、来年の大会の日程もすでに決定し、7月11日とのこと。興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。


レディース賞は、じゃんけん大会で。その他も協賛品がたくさんあり、じゃんけん大会で多くの参加者が手にした。
大会協賛(順不同)
櫻井釣漁具、サンスイ、サンライン、リップルフィッシャー、ジョーズガイドサービス、ぜんざいの富士屋、ワールドスポーツ、富士工業、がまかつ、マリヤ、オーナーばり、プラスエム、バリバス、シマノ、ブルーブルー、小平商店、スタジオオーシャンマーク、ウッドリーム、フィッシング相模屋、エイテック、スミス、マルキュー、デュエル、つり具のブンブン、BKK JAPAN、ザップ、オーサムベイト、マンブー、サプライズ、マングローブスタジオ、パームス、アングラーズタイム。




















