よりストレスフリーな操作性
高いジグコントロール性能
ヒット後の魚の制御力をさらに追求!
人気ロッド
【シマノ・オシアジガー インフィニティ】
3代目がついにデビュー
これまで多くのスロージギングロッドを作り、その都度、進化を重ねてきたシマノと開発担当のインストラクターの山本啓人さん。中でも一切の妥協をせずに開発に取り組み、完成させなければならないのが「シマノ・オシアジガー インフィニティ」だ。シマノのスロージギングロッドの中核を担い、シリーズ全体の基準となる存在。それを起点に、各派生モデルが生み出されていく。さらなる進化を遂げた3代目オシアジガー インフィニティ。その性能を解説!


シマノ・スロージギングロッドの基準となるモデル
ジギングロッドには、それぞれ異なるコンセプトや性能を持つモデルが存在する。どのように使うか、どのようにジグを動かすか、どのように魚とのファイトをするかによって性能が大きく異なる。その中で、スロージギングロッドに求められる基本性能は、リールハンドルを巻き込むことで起こるブランクの曲がりの復元力を利用して、ジグを素早く跳ね上げることにある。さらにそこにフォールアクションを加え、ターゲットを反応させるというのが基本だ。そしてそのフォールの際に、魚がジグに反応したことや、寄ってきたことを感じ取れる感度を備えていることも重要である。また、ターゲットや状況によってはジグをより速く動かして逃げるベイトの動きを再現したり、狭い層の中で細かくジグを跳ね上げたりできる性能も備えていることが理想だ。アングラーが意のままにジグを操れ、それを少ない力で繰り返せるのが良いスロージギングロッドといえる。
「オシアジガー インフィニティ」は、シマノのスロージギングロッドの中で中核を担うモデルである。そのため、究極のジャーキング性能、より確実に魚をキャッチへと導く性能を目指し、これまで進化してきた。そして2026年8月に発売されるのが、今回紹介する3代目モデルだ。
シマノ開発陣とシマノインストラクターの山本啓人さんが、これまで以上にアングラーとロッドの一体感を高められることを模索し、より思いのままにジグを操れ、さらに軽快なジャークを実現することを長期間にわたる開発テストで追求し、完成させたモデルとなる。
「私自身のジギングにおいても、このインフィニティシリーズこそが、すべての基準となるロッドです。シリーズには最上位モデルのリミテッド、その下にインフィニティ、そしてモーティブがありますが、その中心に位置するのがインフィニティです。ここが完璧なものとして完成していなければ、その先のモデルへ発展させることはできません」(山本啓人、以下:山本)

スロージギングは、ロッド操作、リール操作でジグを巧みに動かし攻略していく釣り。誰もが思い通りにジグを操りやすく、さらに楽に操作できる性能を、3代目オシアジガー インフィニティは目指した。
トライ&エラーの繰り返しで完成した究極の性能
オシアジガー インフィニティは、0パワーから10パワーまで全11アイテムがラインナップされている。開発ではそれらすべてのテストを行わなくてはならない。パワーモデルごとに釣り場やターゲット、水深を変えながらテストを行う必要もある。サンプルを製作しては実釣で検証し、開発陣とテスト側とで意見を交わし合い、幾度となく繰り返してきた。
「前作の2代目インフィニティは約6年間にわたり、国内外のさまざまなフィールドで使い込みました。当時としては最高の完成度でしたが、多くの魚種や状況を経験するなかで、番手ごとに『もう少しこうしたい』という課題も見えてきました。今回のモデルでは、その一つひとつと真摯に向き合い、徹底的にブラッシュアップしています」
繊細にジグを操るスロージギングロッドは、少しの違いで性能が大きく変わる。テスト時には改良を施した結果、期待した性能が得られないサンプルが出来上がってしまったこともあった。そんな時は、開発は振り出しに戻る。苦労を積み重ね、各パワーモデルを完成させていったという。


ライトなモデルは和歌山からテストをスタートさせ、富山、九州、北海道、宮城へ。大型、深場にも対応するパワーモデルは、小笠原、トカラ、久米島、タラジギング、そしてアブラボウズで徹底的にテストを繰り返したという。

掛かった瞬間に魚の顔を向かせるバットパワーを追求。これは、単純に硬くすればできることだが、前作よりもしなやかにして操作性を上げつつ、魚をより確実に上げられるパワーも求めたのが今回のインフィニティだ。
ちなみに今回のモデルで共通している進化点は、さらなる細身、スローテーパー設計を採用し、曲がりのバランスをチューニングしたというもの。軽い入力でも、曲がりの支点がスムーズに手元側へ移行し、アクションへとつながる性能だ。スローテーパーでは力が逃げてしまうことがあり、加えてブレやパワー不足というデメリットが発生する恐れがあるが、これをスパイラルXコア、ハイパワーXといったシマノテクノロジーにより払拭。シャープさがありながら、しなやかにロッド全体が躍動し、ティップへ効率よくエネルギーを伝える性能を実現した。さらに、ティップからベリー、グリップ内部、そしてエンドまで荷重が途切れることなく伝わるベンディングにより、一日中ストレスなく操作を続けられるように設計。また、ベリーからバットにかけてのパワーバランスも一から見直した。高いジグコントロール性能を維持しながら、魚を掛けた瞬間の反転を制御し、主導権を握れる懐の深さを備えたブランクスを完成させたのだ。

3代目モデルは、従来のモデルよりもスローテーパー設計で曲がりの支点を手元側へ近づけた設計。少ない力でジグを跳ね上げられ、さらにジグの正確なコントロール、手元の感度が向上。

スパイラルXコア、ハイパワーXを搭載することで、細身でありながら高い強度を実現。少ない入力操作でも、ロッド全体が曲がりジグを動かす。これにより使っているジグがワンランク軽いと錯覚することもあるという。
グリップまでしなやかに曲がるブランクスに、新設計グリップを搭載
新たなオシアジガー インフィニティは、グリップ周辺まで曲がるアクションにすることで疲労を軽減し、一日中快適に操作できる設計だ。これにより潮流の変化や魚の前アタリを感じやすくなっている。また、ヒット後のバラシも軽減される。

さらに今回のモデルでは、新たにデザインが施されたリールシート「フルホールディングシートR」を採用。あらゆるジャークスタイルや手の大きさ、リールサイズに対応できる形状を追求。細くコンパクトで、絶妙なくびれを施したフォルムは、手に自然と馴染む形状となっている。また、大型化されたトリガーは、3フィンガー、4フィンガーともに握り続けた時に手が痛くなりにくい。ストレスフリーのロッド設計に貢献している。


アングラーと一体になって正確なキープジャークをサポートする新デザインのリールシート。手の大きさに関係なく、しっかりフィット。さまざまなリールにも合うように設計されている。少ない力でしっかりとホールドできるため、使い続けても疲れにくい。またトリガーを長くし、さまざまな握り方にも対応。

軽量・中空・薄肉・硬質の構造のカーボンリアグリップは、高感度で水中からの情報をしっかりと伝える。
各パワーモデルの活躍どころ
11アイテムもあるラインナップの中から、どのモデルを選べば良いのか迷うところだろう。選び方としては、0〜3パワー、4〜7パワー、8〜10パワーと大きく分けて3つのカテゴリーに分けられる。
まず、近海のスーパーライトからライトジギングを担う0〜3パワーだ。
「0〜3パワーは、これまで以上に素直なベンディングを実現しながら、ロッド全体の粘りと強さを向上。なかでも0パワーは、前作より自然に曲がり込みながらも十分なリフトパワーを備えた理想的な仕上がりとなっています」(山本)
また、4〜7パワーは、中深海や遠征の主力となるモデル。近海のアカムツ、マダラ、キンメダイ、ムツ狙いから、遠征でのヒラマサ、キハダ狙い、カンパチ狙い、大型根魚狙いで活躍する。
「大型魚とのファイトで求められるコントロール性能を高めながら、ジグ操作の軽快さも追求しました。適度な張りによるシャープな操作感と、魚を受け止めるしなやかさに加え、掛かった瞬間にしっかりと止められるパワーを高いレベルで備えています」(山本)
さらに8〜10パワーは、深場を攻略するためのモデル。潮の速い場所でのキンメダイ、ムツ狙い、超深場のカンパチ、アブラボウズ狙いで出番となる。
「十分なパワーを備えながらも素直に曲がり込み、重量級のジグでも少ない力で確実に操作できます。8パワーは、200g前後のジグを用いたハイピッチジャークにも高い適性を持たせました」(山本)

前モデルと同様、バットガイドのスレッドは、アイテムごとにカラーが異なる。瞬時に見分けることが可能。

B65-0
シリーズ中最もライトなアイテム。40~130gのジグをメインにした近海ジギングに最適。青物狙いの速い誘いでは水深40m前後、タチウオ、ヒラメなどの遅い誘いなら80m+αまで対応。
B65-1
細身&ライトでありながらしっかりとジグを操作。80g~180gのジグを操り、水深60mクラスまでの青物狙いから、100mクラスまでのタチウオ、マダイや根魚などの攻略に真価を発揮。
B65-2
近海ジギングの幅広いシーンに対応するアイテム。速い誘いによる青物狙いは水深80m+α、遅い誘いによるタチウオや根魚狙いは180m+αまでをカバーする。
B65-3
スロージギングの中核的アイテム。近海から中深海まで、幅広いシーンで活躍。速い誘いによる青物狙いは水深100m+α、遅い誘いでは230m+αまで対応可能。
B63-4
近海からディープレンジまで対応するアイテム。速い誘いによる水深130mクラスまでや明石を代表とする激流エリアの攻略、遅い誘いでは中深海の300mクラスまで対応。キハダ、ビンナガ狙いにも最適。
B63-5
対大型魚や深場の攻略に適したアイテム。速い誘いによる水深80~160mクラスのブリ、ヒラマサやカンパチの攻略や、水深200~300mを超える中深海のマダラ、ムツ類や底物に対応。マグロ類狙いのフォール重視の展開にも活躍。
B63-6
大物攻略や遠征釣行で活躍するヘビーなアイテム。速い誘いによる水深100~180mクラスのカンパチやヒラマサなどや、水深400mに迫る中深海のムツ類やキンメダイなどに対応。潮流が速いシーンにおけるマグロ類狙いの攻略にも活躍。
B61-7
7パワー以上は、本格的な遠征&深場攻略アイテム。ジグウェイトは最大600gに対応。500mを超える水深をカバーするパワーを持ちながらも、ジャークでは驚くほどの操作性を発揮。
B61-8
未知の領域に挑むための遠征&深場攻略アイテム。水深250m+αのカンパチや回遊魚を想定した速い誘い、遅い誘いでは600mまでに潜む未開のターゲットに対応。
B61-9
ディープレンジへとジグを送り込む深海攻略アイテム。水深300mクラスまでカンパチや回遊魚狙い、遅い誘いでは水深700mまでに潜む未開のターゲットに対応。強度と剛性を重視したオールダブルフットガイドを採用。
B61-10
スロージギングの限界を突破するシリーズ最強のアイテム。ジグ1200g、水深1000mクラスに耐えうる底力で、アブラボウズなどの深海モンスターに勝負を挑む。強度と剛性を重視したオールダブルフットガイドを採用。

【メーカーサイト】
https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/offshoresalt/slowjigging/a075f000047hbauqaq.html
誰もが使いやすいロッド
シマノ、そして山本さんのこだわりが詰まった、一切妥協せずに作り上げた3代目のオシアジガー インフィニティ。山本さんの中で、インフィニティには、初代から変わらない開発思想があるという。
「それは、インフィニティはすべての基準でありながら最高レベルの完成度を備えていなければならない。また、“自分だけが使いやすいロッド”を作ることではありません。初心者から経験豊富なアングラーまで、誰もが違和感なく扱え、“思いどおりにジグを操れる”と感じられる一本であることです。手にした瞬間から“しっくりくる”と感じてもらえる一本。その理想を追い求め、細部に至るまで徹底的に磨き上げました」
シマノのスロージギングロッドの現在の到達点を、ぜひフィールドで体感していただきたい。その完成度、進化の大きさを実感できるはずだ。




















